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よい言葉は心のサプリメント
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生き方・教養
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■いつまでも自分の殻に閉じこもっていてはいけない

『よい言葉は心のサプリメント』
[著]斎藤茂太 [発行]二見書房


読了目安時間:12分
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自分の着物を洗うように、
自分の心を洗え。
(アラブのことわざ)

 落ちこんだ気持ちは、むりにふり払おうとするのではなく、そのつらさをしみじみと味わってみることで、それを早く解消させられることがある。

 あれこれとそのことばかりを考えるのではなく、あるがままの気持ちに任せよう、ということだ。夜眠るときに「眠ろう、眠らなければ」と気持ちがあせるほど、かえって目が()えて眠れなくなるように、人間の心はそう簡単に自分のいうことを聞いてくれるものではない。むしろ、眠ろうとすることを忘れてしまうと、いつのまにか眠りについているというのが人間なのだ。

 ましてや、心に何か悔やむことがあれば、なおさら眠ることは難しいだろう。むりやりにいうことを聞かせようとすれば、脳はその反動でますます混乱し、心はスネたり、イジケたりする。そうなれば、つらい気持ちが以前にも増して(つの)ってくることになる。

 私の病院の患者のなかに、診察を受けにくるたびに「すみません、すみません」と謝ってばかりの人がいる。
「何を、そんなに謝っているのですか」と聞くと、「せっかく先生に診ていただいているのに、いっこうに立ち直ることができません。気持ちはずっと落ちこんだままで、どうしようもないので、またここへ来てしまいました。先生には、ご迷惑ばかりかけて、本当にすみません」という。

 これまでに、これといった失敗や挫折を経験することなく順風満帆の人生を送ってきた人には、往々にして「努力すれば、どうにかなる」という確信にも似た思いこみがある。
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