読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/9/29 UP)

犬耳書店は、姉妹店のRenta!(レンタ)へ統合いたします。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
50
kiji
0
0
1000284
0
よい言葉は心のサプリメント
2
0
0
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
■家族とうまくいかなければ社会生活がまっとうになるはずがない

『よい言葉は心のサプリメント』
[著]斎藤茂太 [発行]二見書房


読了目安時間:14分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


ものわかりのよい夫は、決して腹を立てることがない。暴風雨のまっただなかにいる船乗りとおなじように。こういう夫は帆綱をゆるめるのである。ようすを見ている。いずれそのうちに(なぎ)がくるだろうと。
(ゴーリキー/ロシアの作家)

 私にとって、かつては不愉快きわまるものだったものに、女性の長電話がある。いまはまあいいかと思うようになったものの、この長電話は、日本の妻たちの象徴ではないかと思いはじめたからだ。

 女性は昔から井戸端会議が好きだった。彼女らはそこで「心の打ち明け」「情報の収集」というストレス解消法を実践していたのだ。その現代版が長電話である。

 私もこの長電話には悩まされたくちで、最近の電話機には電話料金が表示されるようになったが、以前はタクシーのメーターみたいに、チャッチャッチャッと電話料金が表示されたらどうだろうか、そうなれば女性は必ずやあわてて電話を切るに違いないと考えたこともあった。

 あるいは、電話機にストップウォッチをつけておくという手も考えた。これで何分しゃべりつづけているかがわかるので、女性は早めに用件を切り上げようとするのではないかという魂胆だった。いまでは、こちらのほうも電話機に表示されてはいる。

 家内もそうだが、女性の長電話というのは、なかなか終わりがない。「さよなら」といったあとで「ところでねえ」と話を続ける。

 私はいやなことを楽しみに転換することが、ストレス解消の一方法だと考えているので、家内が一通話で何度「さよなら」をいうのか、数えてみることにした。そうしているうちに、長電話に関して興味がわいてきて、家内が長電話をすることに腹が立たなくなってしまった。
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:5803文字/本文:6503文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次