イチローは、他人の評価にはまったく無頓着である。マスメディアの評価に対して無関心を貫く。
たとえば、あるインタビューで彼はこう答えている。
「世の中の流れに乗ってしまうことの怖さ、何が大事なのかということは、自分で知っておかなければなりません。それを第三者によって壊されるようではいけない。本当の自分はそうじゃないのに、第三者のつくった流れによってそうなってしまう自分がいるとしたら、それほど心細いことはありません」
単なる興味本位の薄っぺらい評価で自分の本質を歪められたくない。周囲の評価をすべて捨てて、自己をしっかりと見据えることに意識を絞り込む。