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警察の表と裏99の謎
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雑学
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まえがき

『警察の表と裏99の謎』
[著]北芝健 [発行]二見書房


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 昨今は「体感治安」の悪化がよくいわれるようになってきた。

 統計の刑法犯認知件数や検挙件数にかかわりなく、一般市民の肌で感じる治安の悪化ということである。

 暴力団、少年犯罪、外国人犯罪と市民を取り巻く環境は年々厳しくなるばかりでなく、「親の子殺し、子の親殺し」は全国的に増加の一途をたどる。

 このような現状と隣り合わせに生活しなければならない21世紀だが、一体こういう状況はいかにして到来してきたのか。

 2006年(平成18)年、刑法犯の全国における認知件数は205万850件、検挙件数は64万657件(うち少年が11万2817人)であった。毎年問題にされる検挙率は31・2パーセントであるが、前年にくらべて2・6ポイント上昇し、5年連続で上向いている。全国の警察官が頑張った成果であるが、それにしても治安の体感的悪化を市民が訴えつづけているという状況は、変わらないという現実がある。

 暴力団を例にとれば、平成18年になっての注目すべきファクターは、正規構成員数を準構成員数が始めて上回ったという事実だ。

 全国の暴力団の統計上の正規構成員数は4万1千人台であるが、それに対して準構成員数は4万3千人台となった。それはなにを意味するかといえば、日本の暴力団の「マフィア化」である。

 そして、マフィアというと、即座に連想するのがシシリー系のイタリア起源のマフィアだが、わが国においては「チャイナマフィア」のほうがより現実味をおびて耳に入ってくる。華僑、つまり海外居住の中国人は、地球上で約3千万人だが、そのうちの約200万人強が「黒社会(ヘイショーホイ)」と呼ばれるチャイナマフィアである。

 この犯罪人口は世界じゅうのあらゆる犯罪組織と提携し、最新の犯罪情報を共有している。最新の取締情報や犯罪技術をはじめとする彼らにとっての「有益情報」を交換しているので、インフォメーション・テクノロジーの発達した現在では、瞬時にして地球のどの国の「重要情報」でも手にすることが可能なのだ。

 わが国は長いあいだ、海洋という自然の防壁によって守られてきた歴史があるが、今やそれが「密航」の有力手段になり、国民に害をなす人やモノがやすやすと国に入ってくるようになってしまった。

 なかでも「麻薬」は「大問題」で、平成18年の薬物事犯の総検挙人員は1万4448人を数え、そのうち「覚醒剤事犯」の検挙人員は1万1611人である。押収量は「粉末」が125キログラムで、「錠剤型」が5万6886錠であるが、前年に比べて両方とも増加している。その他「大麻事犯」の検挙人員は過去最高で2289人となった。

 MDMA(エクスタシー、バツ)合成麻薬事犯も依然として若年層の乱用が目立つ。このような犯罪状況のなかに、わが国は存在しているのであるが、いくら注意し、わが手でわが身を守ろうとしても、もう治安の現状は危険水域にまできてしまっている。

 やはり犯罪に対しては「社会的反作用」、つまり警察に期待が向く。いままで「ウラなんとか」という表題を各出版社につけられて他愛もない警察のエピソードをフィクショナルな表現も加えて書いてきた私であるが、本書の「99」は、凶悪犯罪に対抗する警察の、ごく一面であるが、読者にその態様を知っていただきたくて上梓した。

 普段、あまり知ることのない警察という存在の一端なりとも理解して、そして可能であれば同情や共感をもってほしいという気持ちもある。

 お手にとっていささかなりともご理解いただければ幸甚である。


 平成19年3月
北芝 健
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