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(2021/11/26 追記)

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世界一おもしろい江戸の授業
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雑学
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はじめに

『世界一おもしろい江戸の授業』
[著]河合敦 [発行]二見書房


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 はじめに


 今、江戸時代がブームです。

 2006年、初めて「江戸文化歴史検定」が行なわれましたが、なんと、9歳から89歳までの1万人を超える老若男女が検定にチャレンジしたといいます。すごい数ですね。

 また、CMで紹介されてから「江戸しぐさ」も注目を集めるようになりました。「肩引き」、「傘傾け」といった言葉をみなさんも一度くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 江戸の庶民は狭い道ですれ違う際、右肩を引いて相手にぶつからないよう配慮します。これが「肩引き」。雨の日、近づいてくる人にしずくがかからぬよう、すれ違いざまにサッと自分の傘を外側に傾ける、それが「傘傾け」です。このように、見知らぬ相手であっても、さりげない思いやりをもって人びとは暮らしていたのです。現代人が忘れてしまったマナーといえるでしょう。

 このように近年、江戸時代の文化や習慣が注目され、これを学ぼう、日常生活に活かしていこう、といった気運が高まっています。

 歴史家の私としては、なんともうれしい現象です。

 ちょっと前までの日本人は、江戸時代をあたかも暗黒の時代であるかのごとく思いこんでいました。

 農民は重税に苦しめられ、士農工商という厳然たる身分制度にしばられ、さらに鎖国によって世界の進歩から取り残されてしまった。そんなイメージが一般的でした。

 でも、それは完全に誤った認識なのです。

 実は江戸時代の農民の税は現代よりも軽く、身分制度もけっこういい加減なものだったのです。実際、庶民でもお金を出せば武士になれましたから。また、貿易額は膨大で、海外交流もかなり盛んに行なわれていました。

 つまり、けっして息苦しい世の中ではなかったのです。だからこそ、260年という気の遠くなるような長期間、江戸幕府は政権をにぎりつづけることができたわけです。

 では、どうして、マイナスイメージがつくられてしまったのでしょう。

 おそらくそれは、幕府を倒した明治政府の戦略でしょう。前政権をおとしめ、暴政だったと喧伝することで、新しい政権の正当性を国民に納得させようとしたのではないでしょうか。さらにそれを、明治時代の御用学者たちが、史実であるかのごとく語ったため、江戸時代=暗黒時代といった固定観念が定着してしまったのだと思われます。

 でも、本当の江戸時代は、世界に自慢できるすごい時代だったのです。

 たとえば、19世紀における初等教育の普及率は、間違いなく世界一でした。

 とくに江戸の住人の70パーセント近くは寺子屋に通っていたと推定されています。まだ、ロンドンでも20パーセント、パリにいたっては数パーセントの時代です。

 だから識字率も驚くほど高く、教養のある人が大勢いたんです。

 そうしたこともあり、飛行機や自転車は、江戸時代人が世界で最初に発明しました。華岡青洲(はなおかせいしゅう)は全身麻酔による乳癌手術に成功しましたが、これも世界初の快挙です。

 また、最近は環境破壊による地球の危機が叫ばれていますが、江戸時代は環境にやさしいリサイクル社会でした。当時の人びとはモノを大切に長く使い、壊れてもそのほとんどが再利用されました。

 本書では、こうした驚きの新事実を満載しました。きっと、楽しみながら読みすすむうち、みなさんの江戸時代観が一変すること請け合いです。

河合 敦
二〇〇七年初冬
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