●堅苦しい「書き言葉」は避ける
少し長めのスピーチのための原稿を書き、出来は上々だと自信がある。ところがそれをもとに話すと、どうも聞き手の反応が予想と違うということがある。
この失敗の原因は、内容が悪かったのではなく、原稿を書いたという点にありそうだ。というのも、スピーチというのは、もともと「話すこと」という意味。それなのに原稿を「書いた」ために、書き言葉になってしまったことが考えられる。
スピーチのためにメモをつくるだけでなく、きちんと文章にしてしまうと、「〜だ」「〜である」といった表現になりやすい。これだと堅苦しすぎるうえ、一文が長くなってしまいがちだ。