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◆年々住みづらくなる東京 不快な生活を生み出す都市開発

『本当は怖い天気』
[監修]武田康男 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:2分
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最低気温25℃以上の熱帯夜が50日を超える異常な暑さ。
東京で今、何が起きているのか?

キーワード…熱帯夜、都市開発、ヒートアイランド現象

2010年の夏、熱帯夜50日

 日本の各都市がかつてない暑さにみまわれた2010年夏。多くの人々が熱中症で倒れるという異常事態を引き起こしたことは記憶に新しい。なかでも、東京では最低気温25℃以上の熱帯夜が50日を超えるほどの異常気象となった。

 1930年代〜1940年代にかけては、東京の熱帯夜の日数は多くても年間10日ほどだった。ところが1950年代〜1980年代には15日前後に増え、1990年代以降になると30〜40日に達することも珍しくなくなってきている。この原因となっているのは、間違いなく都市開発による影響に他ならない。

皮肉な結果をもたらすヒートアイランド現象

 1930年代〜1940年代といえば満州事変勃発から太平洋戦争終結、戦後の復興期へと続く時代。その頃の東京は満足な都市開発は進んでいなかった。やがて高度成長期を迎える1950年代〜1980年代には高さ30メートルの旧丸ビルなどが出現。1960年代以降には建築基準法の緩和に伴って霞ヶ関ビルを皮切りに100メートル級の高層ビルが続々登場。そして、1990年以降には横浜ランドマークタワーなど300メートルを超える建物の建設や都市整備の充実によって、都市の人工化は加速度的に進んでいく。その結果、太陽熱を蓄えやすいコンクリート建造物や、水の蒸散を防ぐ舗装道路の激増、自動車や建物冷房による排熱量の増大、さらに汚染物質増加による温室効果などが絡みあい、ヒートアイランド現象を引き起こす。

 現代社会で「便利な生活」と呼ばれるものは、すべてエネルギーの大量消費によって得られている。ところがそれは同時に、余剰な熱をあたり一面に放出して寝苦しい夜を引き起こす「不快な生活」を生み出すという皮肉な結果をもたらしている。
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