読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-1
kiji
0
1
1001770
0
あなたの心を救う仏教の言葉
2
0
3
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
§《「生活にメリハリがなくなってきた」と感じたら》

『あなたの心を救う仏教の言葉』
[著]植西聰 [発行]二見書房


読了目安時間:4分
この記事が役に立った
3
| |
文字サイズ


(かゆ)の時は、身も心も唯粥(ただかゆ)用心(ようじん)にて、
坐禅(ざぜん)()(つと)めも心に()けられまじく(そうろう)
大智祖継(だいちそけい)十二(じゅうに) 時法語(ときほうご)

【お(かゆ)を食べる時には、身も心もただお粥を食べることだけに集中し、坐禅や、他のお(つと)めのことを考えてはいけません。】


……………………



 忙しくなってくると、生活にメリハリがなくなってきます。

 たとえば、お昼休みは、デスクでパソコンを相手に仕事をしながら、サンドウィッチをかじって食事をすます、といった生活になってきます。

 ゆっくりと食事をとっている時間がないほど忙しいのはわかります。

 しかし、そういう時間の使い方をしていると、どこまでが仕事の時間で、どこからが休息の時間か、境界線が薄らいできます。

 そのために、生活にメリハリがなくなっていきます。

 もっと忙しくなれば、自宅へ仕事を持ち帰るようにもなるでしょう。

 家でも、食事をしながら、リビングでテレビを見ながら、残った仕事を片づけるような生活になります。

 このような生活を続けていくと、心身にたまった疲労を取り払うゆとりがなくなりますから、慢性的な疲労感に悩まされるようになります。

 その結果「肩こりがひどい。いつも首が痛い」「どこか体が重くて元気が出ない」といった症状が出てくるのです。

 そして、仕事への集中力が下がります。

 元気な時であれば一時間で片づけられるような仕事に、二時間も三時間もかかるようになります。

 結果的に仕事がどんどんたまっていき、お昼休みも、自宅へ帰ってからも、仕事をしなければ追いつかなくなるのです。

 そのような悪循環にはまると、生活のメリハリはなくなっていくばかりです。

 忙しい仕事に追われている人ほど、「休むべき時には、しっかり休む」ことを心がけるのがいいでしょう。

 しっかり休むからこそ、メリハリが生まれて、仕事への集中力が生まれます。たくさんの仕事も、あっという間に片づけられるのです。

 仏教も「メリハリある生活の大切さ」を教えています。
「お(かゆ)を食べる時には、身も心もただお粥を食べることだけに集中し、坐禅や、他のお(つと)めのことを考えてはいけません」というのが、冒頭の言葉の意味です。

 言葉を残した大智祖継(だいちそけい)は、室町時代の曹洞宗(そうとうしゅう)の禅僧です。

 つまり、「食事をしている時は、仕事のことを考えていけません」ということです。
「今度の会議のために、資料を集めておかないと」だとか、「取引先のあの人とあの人へ電話を入れておかないと」など、気がかりなことは山のようにあるでしょう。

 しかし、食事をする時には食事だけに集中し、その他のことは努力して考えないのがいいと、仏教は教えているのです。もちろん、食事をしながらパソコンを開いて仕事をするなど、もってのほかです。

 食べる時には食べることにだけ集中することで、食べ物の栄養は活力源になります。また食事は、精神的にも、いいリフレッシュ効果をもたらしてくれます。

 夜、ベッドの中へ入った時には、眠ることだけに集中します。
「明日、会社へ行ったら、朝一番で上司に報告することがある」などと、よけいなことを考えないようにしたいものです。ひたすら眠ることだけに集中することで、熟睡でき、翌日は元気一杯の顔をして出社できます。

 そのように、「食べる」「眠る」「くつろぐ」「遊ぶ」「おしゃべりをする」時には、そのことだけに集中するようにします。

 そうすることで「働く」ことにも集中力が生まれて、効率も上がってくるのです。生活のメリハリも出てきて、快適な毎日をすごすことができます。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
3
残り:25文字/本文:1556文字
      この記事を収録している本
      レビューを書くレビューを書く
      この本の目次