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第2章 自分も周りも愉快になる会話

『人間交際術』
[著]アドルフ・F・V・クニッゲ [翻訳]服部千佳子 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:17分
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洗いざらい話さない




 人に何でも洗いざらい話すのはやめましょう。その主な理由は二つあります。一つは、自分の弱みがあらわになって、軽蔑されるおそれがあるからです。もう一つは、一度自分のことをすべて話してしまったら、相手はその後も日常のささいなことまで何でも知りたがり、どんなことにも相談に乗りたがるようになるからです。それとは逆に、あまりに閉鎖的で、自分のことを何も話さないのもよくありません。それでは、あなたの行動の裏には、何か重大な、あるいは危険な事情が隠されているのではと疑われかねません。とくに外国にいるときや旅先などでは、不愉快な状況に巻きこまれたり、怪しい人物のように思われたりするかもしれません。社会生活においては、奥ゆかしいのも度が過ぎると損をします。大切な友人とのつきあいでも、信頼関係を損なうことになります。

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人を笑い者にしない




 人が集まっている場では、たとえ相手がどんなに欠点だらけの人物であろうと、決して笑い者にしてはいけません。相手が愚鈍な人間であれば、そんな人に皮肉の刃を向けたところで、誰も褒めてはくれません。さらに、万が一相手が思ったほど愚かな人間でなかったら、あなたが物笑いの種にされてしまいます。もし相手が高潔で繊細な心の持ち主だったら、あなたはそんな人を傷つけてしまうことになります。よこしまで執念深い相手だったら、遅かれ早かれ、復讐をしかけてくるでしょう。他人のことをとやかく言っても世間が何も言わないなら、私たちは平気で人前で善良な市民を笑い者にして傷つけることでしょう。そして、人の欠点を暴露して嘲笑の的にして不名誉な思いをさせ、弱い人間を落ちこませて野心の炎を消したり、芽を出しかけた才能をつんでしまうことでしょう。

――――――――

悪い冗談は言わない




 たとえ親しい友であっても、にせの情報や下手な冗談などで脅かしたりからかったりして、一瞬でも不快な気分や不安にさせるのはよくありません。この世界には、ただでさえ不愉快で不安に満ちた、気が滅入るような瞬間が多いのですから、現実のものであれ架空のものであれ、わざわざそんな話をして、不快指数をわずかでも上げるのは避けましょう。それが友人としての務めです。また、浮かれた気分で面白おかしく作り話をして、友人につかの間の快楽を与えるのも、分別のない行動です。楽しいはずの社交上の会話に趣を添えるどころか、苦々しいものにしてしまうのは、むごい仕打ちだとさえ言えます。また、みだりに好奇心をかき立てたり、何か言いかけては途中でやめて、相手を不快な気分にさせたりするのも非常識です。最後まで話すつもりがないなら、初めから口をつぐんでいるほうがよほどましです。

――――――――

愉快な気分で




 何よりも、人は愉快で楽しい気分になりたがっていることを忘れてはいけません。きわめて有益な会話であっても、ときおり気の利いた、ユーモアに富む冗談でも交えないと、そのうち退屈なものになってしまいます。さらに、世間の人は誰かに称賛されたり虚栄心をくすぐられたりすると、なんと思慮深くて機知に富む、感じのいい人だろうと思うものです。
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