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第4章 どんな人ともうまくつきあえるコツ

『人間交際術』
[著]アドルフ・F・V・クニッゲ [翻訳]服部千佳子 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:21分
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尊大な人




 尊大な気性の人は対応がきわめて難しく、友好的な社交の場にはまったく不向きです。いつでも中心人物でなければ気がすまず、どんな場合でも同調を求めます。自分が指図しなかったことは、気に入らないだけでなく、破壊できるものは破壊してしまいます。しかし、いったん自分が先頭に立つと、あるいは少なくともそう思いこむと、あくなき情熱を持って事に当たり、途中に立ちはだかる困難をすべて克服します。尊大な人間が二人、同じ目的を達成するために手を組むと、ろくなことにはなりません。内なる激情に駆り立てられ、自分の邪魔をするものはすべてぶち壊すからです。ですから、こうした人が集まる社会で暮らさねばならなくなったとき、どう振る舞えばよいかはすぐわかるでしょう。

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野心家




 野心家の場合も、尊大な人と同じくらい慎重に対応しなければなりません。尊大な人の多くは野心的でもあるのですが、野心的な人がすべて尊大な気性を持っているとは限りません。それで有能な人間だと思われるなら、従属的な役割を演じても満足しますし、屈服することに誇りを感じる場合もあるようです。しかしながら、人からこの弱点を突かれると、手がつけられないほど激怒します。

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虚栄心の強い人




 虚栄心の強い人はおだてられるのが大好きで、人から褒められると、このうえない喜びを感じます。人から注目され、好意を示され、称賛されればそれで満足するので、とくに敬意を示す必要はありません。善良な人がこの弱点を持っていたとしても大目に見て、ときには褒め言葉の一つもかけてあげるといいでしょう。褒められたうれしさのあまり、たまに天狗になるくらいは許してあげなさい。しかしながら、低俗なおべっか使いになり下がるのは、まことに恥ずべきことです。

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傲慢な人




 傲慢な人は、自分が実際に持っていない美点を自慢したり、本来何の価値もないものを鼻にかけたりします。誰も認めていないにもかかわらず、誰よりも自分の頭のなかで、自分を称賛しているのです。誰からも称賛されないと、自分の能力や技術は自分で思うほどたいしたものではないのかもしれないと、殊勝なことを考えるどころか、世間の人はみな趣味が悪いと非難します。

 傲慢な人はたいてい愚かで無知なので、理を尽くした説得では効を奏しません。控え目に、寛大に対処していては埒があかないのです。それを食い止めるには、同じく傲慢で思いあがった人間にお返しをさせるか、その傲慢さに気づかないふりをしているか、たとえ相手に助けてほしいときでも、相手がそこにいないかのように冷ややかに見ているのが一番です。

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神経質な人




 神経過敏と言っても、その原因はさまざまです。ですから、一緒にいなければならない人が、ちょっと軽率な言葉を口にしただけで、あるいはちょっと疑いのまなざしを向けたり、無視したりしただけで苛立つとわかったら、その原因を突きとめることが肝要です。

 すぐに感情を害するのは、うぬぼれや野心で思い上がっている――これが最も多い原因です――からか、悪い人に何度も騙されてきたからか、非常に傷つきやすい心の持ち主だからでしょうか。それとも、自分が与えた分だけ受け取らなければ気がすまない性格だからでしょうか。それがわかったら、それなりに行動を調節して、苛立ちの原因となることを避けなければなりません。

 もし相手が、その欠点にもかかわらず誠実で分別のある人なら、友好的に冷静な説明をすると、ほどなく苛立ちをしずめ機嫌を直すでしょう。徐々にあなたを信頼するようになり、ついにはその欠点を克服できるかもしれません。

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強情な人




 強情な人とつきあうのは、神経質な人よりはるかに厄介で、骨が折れるものです。ただし相手に分別がある場合は、それほどでもありません。最初に怒りを爆発させたとき、こちらが反論したり敵対したりせずにいると、しだいに理性の声に耳を傾け、自分の醜態と私たちの寛大さに気づき、少なくともしばらくの間は、態度を軟化させるからです。
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