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第5章 友人や家族、隣人、異性とのつきあい方

『人間交際術』
[著]アドルフ・F・V・クニッゲ [翻訳]服部千佳子 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:25分
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さまざまな世代の人とつきあう




 交際するなら、同じ年恰好の人のほうが好都合な点も多く、楽しいものです。世代ごとに特有の好みや願望がありますし、人の気質も年を取るにつれて変わっていきます。

 しかし、生まれつきの性格、教育、運命、職業の違いによって、しばしば世代間の境界は広がったり、縮まったりします。いつまでも子供っぽさを残している人もいれば、実年齢より早く老ける人もいます。

 年齢に関係なく、賭けごと、飲酒、陰口に熱中することで、老人と若者、老婦人と若い娘が意気投合するというのも、よくあることです。これは冒頭の所見からすると例外的なものですが、これから述べようとしている、さまざまな年代の人とのつきあい方のルールの価値を減じるものではありません。

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無理して若づくりしない




 老人が若者の習性に敬意を表すのは素晴らしいことではありますが、年甲斐もなく若づくりをして粋がったり、大勢の前で浮かれ騒いでひんしゅくを買ったり、半世紀近くも生きてきた婦人が若い娘のような服装で色気を振りまき、若い女性と恋のさや当てを演じたりするのは、いかがなものかと思われます。このような見苦しい行動によって軽蔑されても、それは当然の報いです。一定の年齢に達した者は、若者に老人をあざ笑う機会を提供すべきではなく、(よわい)を重ねたことで当然受けるべき尊敬を払われないことがあってはなりません。

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老人を敬う




 長い人生の旅も終わりに近づくと、心配ごとや嘆きばかりが増え、楽しみは早足で逃げ去っていきますが、早晩この世の大切な人やものに永遠の別れを告げねばならない人たちの残りの日々をできるだけ安穏なものにできたら、それは素晴らしいことです。そこで私は、すべての若者たちに声を大にして言いたいと思います。「白髪の老人の前では起立しなさい。しわの刻まれた顔に敬意を表しなさい。経験豊かな老人との交流を求めなさい。冷静な分別による忠告や、経験に基づく助言を軽視してはいけません。あなたが年老いて髪が白くなったときに、人からしてほしいと思うように老人を遇しなさい。礼儀知らずで軽薄な若者が老人とのつきあいを避けていますが、あなたは老人を敬い大切にしなければいけません」

 ただし、他の若者がようやく種まきをはじめる頃に、すでに収穫を終えている賢明な若者がいる一方で、年老いても愚かな人がいることは否定できません。

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子供とのつきあい方




 子供には不快な思いをさせてはなりません。そして、子供がいるところでは、ふしだらな発言や行為はつつしみ、慈悲、信頼、誠実、礼儀正しさといった美徳の見本となるよう振る舞いましょう。つまり、可能な限り彼らの向上に寄与することが大人の子供に対する神聖な義務なのです。

 けがれを知らない柔らかな子供の心は、善なるものを吸収するだけでなく、邪悪なものに対しても等しく開かれています。したがって、人類の退廃は、子供がいる前で、大人が配慮に欠ける軽率な振る舞いをしてきたことに負うところが大きいと言っても、過言ではないと思います。

 ですから、子供とつきあうときは、口にする言葉も行動も、まごころから出たものでなければなりません。子供が理解できるようにへりくだった調子で話しましょう。多くの大人がよくするように、からかったり、怒らせたりしてはいけません。子供の性格にきわめてよくない影響を与えます。

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結婚相手は慎重に選ぶ




 将来の家庭生活の幸福を、不誠実で当てにならない偶然の手に委ねたくないなら、人生の伴侶を決める際に十分慎重になるべきです。しかしながら、たがいの人生を楽しいものにしよう、たがいの負担を軽くしようと努力せず、それどころか、二人が正反対の嗜好や願望を持ち、別々の道理に従っている夫婦がいます。それは実に悲惨な状況です。

 これに劣らず不幸なのは、どちらか一方が不満や嫌悪感を持っている場合です。あるいは、自分の意志ではなく政治的、経済的配慮によって、または強制、絶望、困窮、感謝によって、あるいは偶然や一時的な気まぐれのせいで、愛がないのに単に肉体的欲求を満たすためだけに結びついた場合もそうです。また、どちらかがつねに受け取ることだけを期待して与えようとせず、足りないもの、してほしいことを絶え間なく要求し、助言、援助、注目、気分転換、快楽、安らぎを求め、自分からは何も返さないというケースもあります。

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