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男ゴコロの不思議が面白いほどわかる本
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男はなぜ、身勝手に振る舞うのか

『男ゴコロの不思議が面白いほどわかる本』
[編]心の謎を探る会 [発行] 河出書房新社


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 女が男について感じる最大の疑問。それは、「なぜ、男はああも身勝手なのか?」というものではないだろうか。

 たとえば、男と女が出会い、その結びつきがうまくいって、ステディな関係になったとする。そのプロセスにおいて、男は、就職活動中の学生とセールスマンを足したみたいな真に迫った必死さをみせる。

 ところが、いざステディな関係が生まれてしまうと、その関係は大きく逆転する。男は、女が会いたいと思うときに、なかなか会おうとしなくなるのだ。

 そこで、女は思う。「なぜ、男はああも身勝手なのか」と。いや、これは女にとって疑問というより、ほとんど怒りといってもよいはずだが、まずはこの謎解きからはじめることにしよう。

 じつは、男の身勝手さのひとつの理由は、男の性欲が、一回ずつ燃え尽きてしまうことにある。そのため、男は、基本的に連続した関係を好まない。ATMから引き出す金のように、ストックしておいて必要なときだけ再会する関係を女に求めるのだ。

 哺乳類(ほにゅうるい)の雌は、雄のそういう性質をじつによくみぬいている。そのへんの雄にかんたんに交尾をさせないのは、雄の「身勝手」を知りつくしているからにほかならない。

 自然界の雌にとって、妊娠、出産、子育ての過程は、もっとも危険な場面である。雌は、その危険な場面を乗り切るために、自分といっしょに巣の安全を守ってくれるタイプの雄を求める。

 そこで、交尾を求める雄をできるだけジラす。一回や二回のジラしで引き下がるような雄は、その場限りの性欲を満たすだけが目的のヤツだから、いっしょに子づくりをするパートナーとしてはふさわしくないと判断されるわけだ。

 パートナーの「誠意」を審査するためのジラし戦略は、人間の女にもじゅうぶんにそなわっている。ところが、どういうわけか、万物の霊長であるはずの人類の女にかぎって、雄の審査に失敗するケースが目立つ。

 なぜだろうか? それは、おそらく人類の男が、哺乳類のなかでもとびぬけて「誠意」をアピールする術に長けているからだ。男は、女のことを「魔性」という。ところが、“性的詐欺”の加害者は、圧倒的に男のほうが多い。じつは、女を魔性とよぶ男こそが、たいした悪魔なのである。
「悪魔」が大げさならば、「身勝手」と、いいかえてもいい。

 前述したように、男は、いったんモノにした女にたいしては、自分が好きなときに引き出せるストックのような感覚を抱く。

 そして、女に会いたくないときは、いくつかの口実をもうける。その口実のもっともポピュラーなものが、「仕事が忙しい」である。

 ほとんどの男は、仕事を絶対視、あるいは神聖視し、仕事に勝つ以外は、人生に勝つ方法は、なにもないと思っている。だから、「仕事が大変だ」とさえいえば、女は、黙ってひきさがると信じきっている。

 実際、女のほうにも、「男の仕事の邪魔になるような女」はダメな女、と信じているところがある。つまり、仕事にのまれる男の精神の貧しさは、女の精神の貧しさの投影でもあるのだ。
『愛と青春の旅立ち』なんていう映画は、そうした男女の精神的貧困の相乗効果を描いたようなお話だった。

 海軍士官候補生の男(リチャード・ギア)は、工場で働く女(デブラ・ウィンガー)を、自分が欲するときだけ引き出せるストックとして求める。

 で、女のほうも、男の邪魔にはなりたくないと思い、カレの身勝手を甘んじて受け入れつづける。厳しい試練を乗り越えて海軍士官となった男が、その女に振り返るハッピーエンドは、じつは、その「貧しい関係」の延長にほかならないのだ。

 この映画は、かつて女性のあいだで大ヒットした。それは、女が男の「身勝手」を許していることのひとつの証拠といえはしないか。

 こうした女の受動性(もっと悪くいえば、地位の高い男にぶら下がろうとする根性)もまた、男の「身勝手」を養う大きな要素になっているのではないだろうか。

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