世の中には、愛人がいても、妻もちゃんと愛している男というのが、すくなからずいる。なぜ、彼らは、二人の女を同時に愛せるのか? その理由について、彼らは次のようにいう。
「一五年間連れ添った妻は、血のつながった妹みたいな感じで愛している。一方、愛人は、完全な女です。女として愛してはいるけど、ともに生きているという絆は感じないな。絆という点でいえば、だんぜん、生活や健康のことを気づかいあってきた妻ですよ」(証券マン 四二歳)
「妻への愛は、感謝に近い。ボクの肉体的精神的な健康を今日まで守ってきてくれてありがとう、っていう気持ち。その意味でいうと、愛人は、肉体的精神的な健康の敵になっていますね。