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日本人なら知っておきたい お寺と神社
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生き方・教養
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そもそもお寺は何をするところだったのか

『日本人なら知っておきたい お寺と神社』
[編]歴史の謎を探る会 [発行] 河出書房新社


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 現在の日本人にとって、お寺といえば、葬式などの仏事をするところという印象が強いだろう。

 あるいは、地方によっては、地域の集会場の役割を持っているところもあるだろう。だが、それらはあくまで付随(ふずい)的な役割。本来のお寺の役割は、べつのところにある。

 まず、寺院には「仏像の安置場」という役割がある。ほとんどの寺院では、仏像を御本尊とするからである。

 ただ、これは日本仏教の場合であり、インドにおける最初期の仏教寺院には、仏像の安置場という役割はなかった。インド仏教では、寺院とは「僧の住む場所」であり、「僧が修行する場所」だった。そもそも、ブッダが生きていた時代には、まだ仏像はなかった。

 いっぽう日本の場合は、寺院の歴史は、仏教伝来から間もない飛鳥(あすか)時代から仏像を置く場所としてスタートした。日本の寺院にこの役割が発生したのは、神道(しんとう)御神体(ごしんたい)のある場所を重視していることの延長線にあったためともみられる。

 その後、奈良時代になると、日本でも寺院は「僧がいるところ」になっていく。そして、「経典を読誦(どくじゅ)する場所」としての機能を備えるようになる。

 この時代の寺は、国分寺(こくぶんじ)国分尼寺(こくぶんにじ)と呼ばれ、国家の安泰(あんたい)繁栄(はんえい)を祈るために全国各地に建てられた。それぞれの寺では、僧侶が国家安泰を祈って、日々お経を読んでいたのである。

 平安時代に入ると、日本の寺院も「僧が修行する場所」としての機能がより強くなる。比叡山(ひえいざん)延暦寺(えんりゃくじ)高野山(こうやさん)金剛峰寺(こんごうぶじ)といった山岳寺院は、その代表。

 山が修行の場となったのは、日本古来の山岳信仰と混ざり合ったためとも考えられるが、やがて山にかぎらず、どの寺院も修行の場としての意味合いを強くしていく。

 さらに時代が下ると、「僧が信者のために説法(せっぽう)する場所」という意味も持つようになる。これが、平安末期から鎌倉時代にかけてのころだった。

 江戸時代になって、キリシタンを排除するため、幕府の命によって檀家(だんか)制度が設けられると、仏教はいわゆる“葬式仏教”の色合いを濃くし、葬儀と関係の深い場所となって、現在にいたっている。

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