どんなにスマートに仕事や人間関係をこなす人でも、ときには相手に無理な頼みごとをしなければならないことがあるものだ。たとえば、常識的には二か月はかかる仕事を「一か月でやってほしい」と頼んだりするときである。
しかし、こんなときは、無理な頼みごとをそのまま頼んでも、「とてもじゃないが、できません」と返答されるのがオチだ。
しかし、言い方しだいでは、「なんとかしてみよう」となる場合もある。それは、最初にもっと“過大な頼みごと”をした場合である。
たとえば、二か月はかかる仕事を「二週間でやってほしい」と頼んでみる。あるいは、一〇〇万円借りたいところを、「三〇〇万円貸してほしい」と頼んでみる。