この映画を見れば、1920年代から1950年代までのハリウッド・ミュージカル全盛時代を知ることができます。同名の楽曲「ザッツ・エンタテインメント」は、本作品を含めて映画や舞台で何度もカバーされ、今やハリウッドの代表曲となっています。
本作品は、ミュージカル作品で黄金時代を築いたMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)社が創立50周年を記念して1974年に製作したものです。『ブロードウェイ・メロディ』(1929年)から『恋の手ほどき』(1958年)まで、MGM社が世に出したミュージカル作品200本の中から75本の名場面を選りすぐり、ドキュメンタリー風に仕上げてあります。ナビゲータとして、フランク・シナトラ、エリザベス・テイラー、ミッキー・ルーニー、ジーン・ケリー、フレッド・アステア、ビング・クロスビーなどの往年のスターが解説を加えていて、サイレントからトーキーへ、モノクロからカラーへ、通常画面からワイド画面へと大変革を遂げてきたハリウッドの映画史を一緒にたどることもできます。