2011年にはウィリアム王子が結婚し、何かと話題を振りまいているイギリス王室。エリザベス2世は85歳を超えてなお、精力的に公務を果たしておられますが、本作品は、エリザベス女王の父、ジョージ6世を描いた映画です。
1925年、大英帝国博覧会の閉会式で、ヨーク公アルバートが父ジョージ5世の代理として演説をおこなうところから映画は始まります。しかし、彼は吃音症のためにうまく話すことができず、周囲を落胆させてしまいます。何とか吃音症を治そうと、彼はいろいろな専門医にかかりますが、治療は奏功しません。そんな時、妻のエリザベス妃が見つけてきたのが、オーストラリア出身の言語療法士、ライオネル・ローグでした。ローグは戦争神経症の患者をたくさん診てきた中で、言語障害の大きな原因が心理的なものであると考え、王子に自分と対等な関係で、悩みを打ち明けるように迫ります。