体のプチ不調にはいろいろなパターンがあるが、そのなかでももっともポピュラーな症状なのが、肩こり。「肩がコチコチで首が回らない」というツラい思いは、大人ならだれでも経験しているはず。
そんな肩こりには、やっかいな点が2つある。ひとつは、もちろん肩こりそのもののツラさ。気分は憂鬱になるし、放っておくと頭痛や吐き気の原因にもなる。そこまで進むと事態は深刻だ。
もうひとつのやっかいな点は、肩こりが病気とはいえないところ。肩がこったからといって、それだけで病院にいく人は、まずいない。
もちろん、病院にいっていけないわけではないのだが、「肩がこったので病院に寄ってから出社します」と会社に電話をするのはむずかしい。
どんなに症状がひどくても、しょせん肩こりは肩こり。
「肩がこったので休みます」なんていった日には、「永遠に休んでろ」といわれるのがオチだ。
そこで、自力でなんとかするしかないのだが、さすがに肩こりはポピュラーな症状だけあって、いろいろな方法がある。ここでは、とりあえずの処置として、自宅で自分でできる方法をいくつか紹介しよう。
〔方法1〕タオルとドライヤーを使う
蒸したタオルを肩にのせ、ドライヤーで温風を当てる。こうすると血行がよくなり、肩のこりがほぐれてくる。タオルは水気をよく切っておくのがポイント。濡れたままにしておくと水分が蒸発するとき、熱を奪われて逆効果になるので要注意だ。温風を当てながら、ブラシで軽くたたくと、より効果が高まる。
〔方法2〕塩を使う
フライパンで塩を煎り、木綿の袋に入れて口を縛り、それを患部に当てる。塩が冷えたら、温め直して、また患部に当てる。ヨーロッパでは、これがもっとも一般的な肩こり対処法になっている。
〔方法3〕こんにゃくを使う
こんにゃくを、水を張った鍋に入れて火にかける。なかまで熱くなったら、水気を拭いてタオルでくるみ肩に当てる。市販の湿布を貼るよりも、このほうが効果的で値段も安い。
〔方法4〕1円玉と5円玉を使う
肩こりの原因は血行障害。ふつうは、筋肉がこわばって血行障害が起きるのだが、そのほかに家電製品やパソコンの影響で体に流れている電流のバランスが崩れ、それが原因になることもある。そういうときは、体に電極をつけて体内電流の流れを誘導すればいいわけで、これはそのための方法。
まず、左手の中指の先に、バンソウコウで1円玉を貼りつける。つぎに手のひらの中央に5円玉を貼りつける。つぎに、手の甲の中央に1円玉を貼りつける。
手が終わったら、つぎは足。まず、左足の親指の先に1円玉を貼りつける。つぎに、足の裏をみて、曲げたときにしわができるところの中央に5円玉を貼りつける。つぎに、かかとの手前に1円玉を貼りつける。
後は、体内電流の流れが整うのを待つだけ。半日ほどつけたままにして体内電流の流れが整うと、交感神経の緊張が解け、副交感神経が正常に働くようになる。そうなれば、自然治癒力が回復し、自然に肩こりがとれるというわけだ。