監督・脚本……アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
原作……ジョルジュ・アルノー
音楽……ジョルジュ・オーリック
出演……イヴ・モンタン
シャルル・ヴァネル
ペーター・ファン・アイク
フォルコ・ルリ
池袋の人世坐だったか、新宿の紀伊国屋ホールの名画鑑賞会だったか、日活名画座だったか、ともかく旧作を映画館で楽しむシステムが広く機能(もっともビデオ以前はそれしか旧作に触れる機会はなかった)していた1960年代、どこで観たかは忘れたが、とにかく、フィルム自体が発汗しているのではないか、と思うほど異様なスリルを感じた映画がアンリ・ジョルジュ・クルーゾーの『恐怖の報酬』だった。