一つのカット、一つのシーンにわれを忘れてのめり込む。画面の人物の動きから眼を離さず、背景や小道具などにも注意をこらす。
台詞があれば字幕もサッと読む。
あーあ、忙しい。ミステリー&サスペンスは、ちょっと気を許すと大事なシーンを見過ごしかねないからホント大変である。
いや、実際はそれほど大変なことではなく、ふつうに観ていて、いつの間にか緊張し、気が付いたらスクリーンに金縛り、というのがほとんどで、でもそれはどんなジャンルの映画を観ている時でも起こること。とはいえストーリーはむろんのこと、人物にも、背景や小道具にも技巧が凝らされていることが多いミステリーは、こちらもある程度、頭を働かせて観ることが必要で、そういう意味では探偵ものや刑事ものは、考えることは歩き回って調べる彼らにおまかせして謎やサスペンスを楽しめるから大好きだ。