40〜50年代、ブロードウェイ原作映画に混じって、映画オリジナル・ミュージカルの名作を次々に送りだしていたのがMGMである。『オズの魔法使』(39)が代表するMGMミュージカルの隆盛は、その作品群を集大成した『ザッツ・エンタテインメント』(74)とその続編で垣間見ることができる。『オズ』に主演したジュディ・ガーランドはMGMのスターとして、『若草の頃』(44)や『イースター・パレード』(48)といった話題作に主演し、また『ガール・クレイジー』(43)などで組んだミッキー・ルーニーとのコンビでも人気だった。