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驕る中国、沈む韓国 シミュレーション・第二次朝鮮戦争 【Voice S】
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政治・社会
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驕る中国、沈む韓国 シミュレーション・第二次朝鮮戦争 【Voice S】

『驕る中国、沈む韓国 シミュレーション・第二次朝鮮戦争 【Voice S】』
[著]菊池雅之 [発行]PHP研究所


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驕る中国、沈む韓国
シミュレーション・第二次朝鮮戦争


菊池雅之 

シミュレーション・第二次朝鮮戦争 目次

いつの時代も北朝鮮が先制攻撃
ソウルに降り注ぐ無数の砲弾
そのとき米・中・露はどう動く?
日本国内の重要施設もターゲットに
朝鮮半島の日本人救援を最優先せよ

韓国が量産化を進めている最新国産戦車K2。パワーパックの欠陥により「走れない」ことが判明し、配備予定は未定となった(写真=筆者)


いつの時代も北朝鮮が先制攻撃




 朝鮮戦争休戦から今日に至るまで、韓国と北朝鮮は、数々の局地的な“いざこざ”を起こしてきた。

 そのなかでも一番の危機といわれたのが、一九七六年八月十八日に発生した「ポプラ事件」である。この事件は再び朝鮮戦争が起きたとき、米軍がどのように動くのかのヒントが隠されている。

 同事件は、非武装地帯にある共同警備区域内の監視所の近辺に、ポプラの木を植えたことが発端となった。

 いつしかポプラの木は、国連軍の監視所からの視界を遮るほどに成長した。そこで国連軍は数度にわたり北朝鮮にポプラの木の剪定を要請したが無視される。業を煮やした米軍は、八月十八日に、ポプラの木を強行剪定することにした。作業に当たったのは、アメリカ軍や韓国軍など八名の兵士たち。斧やノコギリでポプラの枝を切り落とし始めると、北朝鮮側は一五名の兵士を送り込み妨害を開始。だが一向に作業をやめない米軍に対し、突如殴る蹴るの暴行を加えた。ついには剪定用の斧を奪い、ボニファス大尉とマークバレット中尉の二名を斬殺してしまう惨事になった。

 この事件を受けて、アメリカは北朝鮮に厳しく抗議するとともに、八月二十一日にポプラの木を“剪定”ではなく、“伐採”すると事前通告した。そして通告どおり、朝七時から作業が開始された。

 もはやポプラの木の伐採云々はどうでもよく、アメリカは北朝鮮に対して制裁を与えたかったのだ。よって今回の伐採作業をちょっとでも妨害したら、アメリカは戦争を仕掛けるつもりで準備をしていた。いうなれば妨害してくれるのを待っているかのように……。

 まず非武装地帯周辺に米韓合同軍は歩兵部隊や装甲車部隊を待機させる。陸上戦闘部隊を空から火力支援するため、攻撃ヘリコプターも差し向ける手はずとなっていた。それだけにとどまらず、米軍は、北朝鮮の主要都市をすべて爆撃できるように、B‐52爆撃機の準備すら行なっていたのだ。こうした米韓軍の空からの攻撃を阻止するため、北朝鮮空軍が離陸でもしようものならば、全機を撃墜する覚悟で、米韓空軍はF‐4やF‐5などの戦闘機を待機させた。この事態は日本人に、朝鮮戦争開戦が対岸の火事でないことを突き付けることになる。横須賀から米空母ミッドウェイが出港し、日本海でスタンバイしていたのだ。嘉手納基地の米戦闘機部隊も増援体制を整えた。

 こうした緊張をよそに、伐採作業は滞りなく行なわれ、四十二分間かけて作業は終了。極東アジアがもっとも緊張した四十二分間といわれている。なお、米軍は結果的に機動力の高さを極東地域でプレゼンしたことにもなり、極東ロシアや中国の動きを封じることになった。

 この事件以降も、北朝鮮側の挑発行為は定期的に行なわれている。

 直接的に攻撃を行なうだけでなく、スパイや工作員を隠密裏に韓国に送り込んで、内側からの破壊工作をすることは北朝鮮の得意とするところだ。
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