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恋人はできるのに、結婚できないあなたへ
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「恋人」はできても、「結婚」にならない――葛藤の時代

『恋人はできるのに、結婚できないあなたへ』
[著]野浪まこと [発行]あさ出版


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そろそろ結婚したいんだけど……


 この()()と結婚したいな。

 交際中の恋人がいる女性なら、誰もが思うこと。


 仮にいま恋人がいないという女性でも、過去の恋愛体験のなかには「この人だったら」とか「ああこの人とこのまま結婚するのかもしれない……」と思ったことはあったはずだ。

 ある程度の期間付き合って、たまにゃケンカもしたし、別れを考えたことも一度や二度じゃないけれど、結局うまくやってきた。

 ほかの人のことなんか考えられない……とまでは言えないが、ほぼ考えられないとなら断言できる。たまに迷うこともあったりするが、三〇分後にはもとに戻る。

 やっぱりこの人だ。

 少女の頃に思い描いた理想の王子さまとは似ても似つかない氏素姓とルックスだけれど、いまのあたしと心の距離は一等近い。

 あたしだってお姫さまでもなんでもない平凡な日本女性だし、平凡な幸せを願ってる……そう思える程度には大人になっている。


 そうこの人なのだ。この人以外にはありえない。

 だから思う。そろそろこの人と結婚したいと。


 あたりまえの欲求であり、女子としてえらくまっとうな思いである。なのにいま、きっとあなたは悩んでしまっている。

 何に悩むのか。

 肝心の「この()()」に全然その気がなさそうだからである。

 決して表立って「別れよう」などと言ってくるワケじゃない。さっきも書いた通り、基本的にはうまくやってきている。

 恋人期間をうまくやってきたら、次にすることは決まってるだろう。

 結婚。

 女子はあたりまえのようにそう思うんだが、どうも男子はそうではないらしい。だから女子は悩んでしまうのだ。


 まず、全然プロポーズしてくる気配がない。

 来週のデートの約束はしてくれるが、再来週あたり両親に(あい)(さつ)に来てくれる気配はない。気配どころか会話に結婚の「ケ」の字も出ない。


 いったいどういうつもりなのだ。これだけ付き合ってきたのに、あたしと結婚する気はないのだろうか……?

 乙女の心は()()に乱れてしまうのである。

あなたの悩みは、あたりまえ


 そこでこの本である。

 ぼくも男の端くれなので、あくまで男の立場から「結婚」について書いてみる。詳しいことはおいおい触れるとして、まず最初に言っておきたいことは、こういうことだ。

 これだけ付き合ってきたんだからそろそろ結婚を、と考えるのは女子としてあたりまえの発想なのだが、間違いなく男子は、こと結婚については、女子の発想タイミングから遅れてしまいがちなのだ。


 そして、これもまた実はあたりまえのこと。

 あなただけじゃない。ほとんどの〝恋人のいる女性〟は同じ悩みを抱えている。

 いま恋人がいない女性でも、過去にそういう「タイミングのずれ」で悩んだ経験ならあるはずで。

 つまり恋人同士の男女がヨーイドンで結婚を意識するほうが(まれ)で、男のほうが先に意識するのはもっと稀で、たいていはまず女子が、結婚結婚結婚結婚結婚結婚……と独り言をつぶやき始めるのが世の流れなのである。


 その段階での男っちゅうのは、
「彼女、なんだか様子がおかしくないか? 何ブツブツ言ってんだ?」

 と不審に思うだけで、
「よく聞き取れんが、もしやローハイドの替え歌……?」

 とそんなワケない見当外れな連想などして(ていうか若いもんにこの連想はさすがにないな。すまん)、お茶を濁すのが関の山だったりする。

 脳天気なもんだ。困ったもんである。ただ、悪気はないのだ。あなたのことを変わらず好きではあるのだ。


 なぜそうなっちゃうのか。

 それこそが男女の性差による発想の違いだと思うんだが、それにプラスして、現代社会ならではの、男たちを取り巻く生活環境の変化(昔に比べたら、会社や親から結婚をせっつかれることがなくなった。お見合いおばさんもいない)やら、経済環境の悪化(要するに、不況による収入の問題)、などもあって、現代ってのは、男という生き物がトコトン結婚を決断しづらい要素が蔓延している時代だと思うのだ。

 もともとそういうところがある「男」という生き物が、いよいよそうなっちゃってる。つまり結婚を先延ばしにしようとする傾向が、かつてのどの時代よりも強くなってる。

 それが現代のデフォルト。

みんな通った「恋愛葛藤期」


 だが、そうは言っても、男がまったく結婚について考えてないというワケではないのだ。

 どんな男だって、やがて結婚を考える。「結婚したくない」と積極的に思ってる男なんて、ほぼいない。

 彼女に対して一周遅れか二周遅れぐらいかもしれないが、いつかは考え始める。これは断言できる。

 いくら生涯未婚率が上昇傾向にあるとはいっても、全体からすりゃ微々たるもの。

 従兄弟も近所のお兄さんも大学の先輩も、なんだかんだと結婚しちゃってるはず。

 ついでに近所のお姉さんもお局さまと長らく呼ばれてた先輩OLも、やっぱ結婚していったはずで。

 つまり何が言いたいかというと、いまあなたが抱えている葛藤は、いま妻の座に収まっているほとんどの女性が通ってきた道でもあり、現代の女性の必須科目になっているということだ。


 いまどきの恋愛は、交際安定期の次にスナオに結婚、とはなってくれないのだな。安定期の次に来るのは葛藤期だ。

 みんな悩んで大きくなった。悩んだ末に結婚があった。

 避けては通れないと考えるべき。

 どうせ避けて通れないなら、一気に悩みを解消するという発想は捨てて、この葛藤の日々とうまく付き合い、うまく切り抜けることを考えよう。

 それには、これからぼくが書いていくこと――男がいったい結婚について何を思い、どうしたいと考えているのか――を知ることが、少しは役に立つはずだ。


 あなたの恋人や付き合ってきた彼氏に全部当てはまるとまでは言わないが、男の煮え切らない態度に業をにやして短気を起こし、
「もういいわ! 全部ブッ潰してやる!」

 というサイアクの展開を抑止する程度の効果はある。


 読んで納得し、納得したはずが現実はそう簡単にいかずまた落ち込んで、また読んでちと元気になり、また落ち込んで、また元気になって。


 でもそのうち、笑顔であなたはこの本を捨てる日が来るだろう。来なけりゃいけないし、きっと来る。

 著書を捨てられるのは筆者としては悲しいが、それもまたこの手の本の宿命なので、せめてブックオフに売りに行ってくれなどと往生際悪いことを言いつつも、そういう日が一日も早く来ることを、ホントに祈っている。


 というワケで、いざ本文へ!

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