病気をすると素直になる
親や親族の病気や不幸を持ち出してから書くのは順序が逆の気がするが。
あたりまえすぎて忘れてた。
男がいちばん強力に結婚を意識する節目は、そりゃ親よりも、じいちゃん、ばあちゃんよりも、当の自分が病気になったとき、である。
スノボー行って骨折したとか、胃潰瘍でぶっ倒れたとか。
大したケガや病気じゃなくても、病室のベッドに縛りつけられれば誰もが不安になる。心が弱くなる。
そんなときに彼女が連日お見舞いに来てくれて、かいがいしく看病してくれたなら。
「お花もらったから、これ花瓶に入れてくるね」
とかなんとか、それがさも自分の当然の役割であるかのように振る舞う彼女を見ていると、不思議な気分になるのだ。