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チーム全員で結果を出すプレイングマネジャーの仕事術
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ビジネス
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1 なぜ、結果が出ないのか?

『チーム全員で結果を出すプレイングマネジャーの仕事術』
[著]小池浩二 [発行]あさ出版


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1 会社は「なにもしなければうまく回らない」


 「価値観の似ている人が集まる」というのが、基本的な組織の特徴です。

 政治の世界、趣味の集まり、学校などを見ると、それがよくわかります。価値観が似ていることは、「まとまりやすさ」をもたらします。

 ところが、「中小企業」という組織はその例外です。

 育った環境や年代、なにが好きでなにが嫌いかという価値観の異なる人たちが、たまたま同じ地域に住み、通勤距離が短いなどの物理的な理由で一つの会社に集まり、組織をつくります。それが中小企業です。

 あなたと、周りのメンバーを見れば、よくわかるでしょう。

 価値観が違う人たちが集まって組織をつくるわけですから、放っておくとそれぞれの社員が自己主張ばかりして、会社は人間動物園になってしまいます。

 会社という組織は、全員が同じ方向を向くように工夫しなければ、確実に崩壊してしまうものなのです。つまり、「なにもしなければうまく回らない」ということが前提にあり、それを理解したうえで運営していく必要があるのです。

2 中小企業に共通する15の問題点


 組織を運営することは、「チームの目的・目標達成に向けて、リーダーがほかのメンバーの力を活用して業績をあげる」ことです。

 運営のポイントは、一つの共通目的・目標に向かって、人の能力を結集することにあります。そのためには、共通の価値観が必要になります。リーダーは、組織に必要な共通の価値観を常に訴え続け、メンバーにその価値観を意識させることが必要になります。

 共通の価値観が乏しかったり枯渇してくると、その組織は烏合の衆に陥りやすい傾向があります。組織はただの人の集まりになり、衰退してしまいます。組織を運営するには、しくみやシステムをつくるだけではなく、チームをサビつかせないように、常に共通の価値観を注入することが重要なのです。

 ただし、リーダーがメンバーの力を引きだせていない、メンバーがリーダーの力を活用できていない、そもそも目的・目標を持っていないチームというものがあることも事実です。

 私は多くの中小企業とかかわりを持っていますが、中小企業の組織運営で問題となることは、共通しています。その一例をあげてみましょう。

① 共通の目標が設定されていない
② 報告・連絡などの基本業務ができていない
③ チームで動く発想がない
④「どうせ決めてもやらない」という雰囲気がある
⑤ 管理職が、一般業務と管理職業務を兼任しており、ムリが生じている
⑥ マネジメントのやり方がわかっていない
⑦ 管理職がメンバーの仕事を把握していない
⑧ P(プラン)、D(ドゥー)、C(チェック)、A(アクション)のプランだけで実行・評価ができていない
⑨ メンバーによって作業の方法が違い、効率化が進んでいない
⑩ できるメンバーになんでもやらせるため、バランスが悪い
⑪ 上司に言われてから動く習慣が身についており、自主的に動く人がいない
⑫ 経営方針が具体化されておらず、なにをすべきかが不明
⑬ 経営方針は周知されているが、具体的な行動方針が決まっていない
⑭ 月ごとの個人販売目標などはあるが、努力目標で根拠がない
⑮ 月中での案件の進捗状況が確認されていない


 このような問題点に自覚のある方も多いのではないでしょうか。

 ではなぜ、このような問題が発生するのか、考えてみましょう。

3 能力がないのではなく、やり方を知らないだけ


 組織運営のために必要なリーダーシップやマネジメントは、学校では学べません。日本の義務教育カリキュラムにはないからです。そのため、社会に出て、リーダーという立場に立って、ぶっつけ本番で経験するのが組織運営のためのマネジメントです。

 大手企業では、昇進にともなってさまざまな研修を受け、準備を整えるシステムがあります。しかし、中小企業にそんな余裕はありません。

 組織運営がうまくいかないのは、リーダーに能力がないからではありません。経験がないことを、いきなり実践しなければならないためにできない、ということを理解しておきましょう。

4 やるべきことをパターン化する


 チームを組織的に運営するためには、環境整備が必要です。

 環境整備とは、チームのマネジメント方法を決めたり、効率化を図るために仕事をマニュアル化したり、教育をおこなったりすることです。また、決められたことをしっかり実践したり、人を動かしやすくするために会社のインフラを整備したりすることも、これにあたります。

 この環境整備をする際に問題になるのが、「あたり前のことを習慣づける」ということが徹底されていない体質です。

 多くの中小企業では、次のような現象がよく見られます。

(1)基本動作ができていない

 基本動作は、息を吸ったら吐くというようにあたり前にできないと、仕事になりません。とくにおろそかになっているのが、報告・連絡・相談という指示命令です。人を動かす基本動作ができていないので、動きに混乱が生じてしまうのです。

(2)決めたことを守らない、守らせない

 やるべきことをしっかりとやる習慣が身についていないと、なにを考えても結局は無駄になってしまいます。決まったことを決まったとおりにやることは、業績を決定づける大きな要因となります。このことを理解しないと、業績というごほうびはやってきません。

(3)数値を使って判断する習慣がない

 日本語でいちばん正確な言葉は、数値、数字、数量、期限です。実際の数値を使わずに仕事をすると、「あれはどう、これはどう」という抽象的なやりとりになり、具体的な行動ができず成果が出ることはありません。

 抽象的な指示命令であれば、決められたことを守るメンバーもその意識が低下するはずです。ですから具体的な数値を明らかにした指示命令をだす習慣を身につけておきましょう。


(4)具体的な道順が示されていない

 チーム目標があっても、具体的な手順やプロセスがわからないために、問題が起こることもあります。会社に方向性・道順があれば、先に進みやすくなります。会社は人間動物園です。動物たちは勝手に動いてしまうものなので、道順を示さないとただの寄せ集まりとなってしまいます。

 組織は人が動かします。人が組織をうまく動かすためには、やるべきことをパターン化するとよいでしょう。やるべきことのパターンを決めないと、習慣化することができず、定着しないのです。

 具体的な道順を示すという環境整備は、習慣化のためにも必要なことなのです。

5 悪循環スパイラルから「掛け算型」に変える


 会社が成長し、人数が増えているあなたの会社は、働いても働いても楽になっていない傾向はありませんか。

 仕事が忙しくなり、社員・パートは増えている。しかし、まだ仕事に慣れていないから、一部の人間に仕事が集中してしまう。結果、以前よりも忙しくなる。忙しいから、新人に仕事を教えられない。


 


 こうなると、一人あたりの生産性は落ち、「働けど働けどわが暮らし楽にならず」の悪循環に陥ってしまうのです。

 組織が拡大すると、プレーヤーばかりでは、会社は糸が切れた凧状態になってしまいます。いつまでたっても一人の力は一人の力にしかならず、足し算の経営で終わります。チームに人を動かす術がないと、人が増えれば増えるほど、組織が拡大すればするほど、自分の首を絞めることになります。成長傾向にあり人員を増加している企業に、よくみられる問題点です。

 あなたのチームは、一人ひとりの業績だけに着目してしまっていませんか。そのようなチームの業績は必ず下がります。チームで業績をあげるには、3+3=6の足し算個人商店型ではなく、3×3=9の掛け算組織対応型でなければいけません。

 人の成長スピードは、会社の成長スピードよりもはるかに遅いものです。リーダーであるあなたが変わらないまま会社が成長すれば、やがて機能不全に陥ります。

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