想定外のことが起きたときの第一声を聞けば、その人にリーダーの素養があるかどうかを見極められます。トラブルに直面して、
「あり得ない。そんなはずはない!」
などという言葉が出てしまう人はリーダーに向いていません。現実を直視して解決しようという覚悟が感じられません。あるいは、腹をくくるまでに時間がかかり、問題をさらに悪化させる恐れもあります。
リーダーの頭の中に「あり得ない」はあり得ません。
そもそも、リーダーはつねにある程度のリスクは事前に想定しています。仮に想定外のことが起きたとしても、「まだこの可能性が残っていたか。リスクの想定が甘かった」と真摯に受け止めて、緊急対応や原因究明にあたります。