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お金を貯める才能は、同じ満足度をローコストで実現する力

『お金の才能』
[著]午堂登紀雄 [発行]かんき出版


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 お金を貯める才能は、同じ満足度をローコストで実現する力

物事には必ず複数の選択肢がある


 ムダ遣いはしていないし、むしろ節約しているはずなのに、なぜかお金が貯まらない……。


 という場合は、「マスト経費」「ベター経費」「隠れムダ経費」を区別できていない可能性があります。


 たとえば、仕事に行く夫とパート主婦の妻がそれぞれ乗用車を2台持っているとします。


 地方で暮らしていれば必須の移動ツールですから、2台のクルマは必要、つまり「マスト経費」です。


 しかし乗用車である必然性はありませんから、両方とも軽自動車にする、あるいは片方はスクーターにする、という方法もあるでしょう。


 また、子供の学資保険に入っているとすれば、これは貯蓄で代替できますから、あればいいな、という「ベター経費」です。


 そして、お盆に実家に帰る、ゴールデンウィークに遊びに行くなどの行事で、相対的に高い金額を払わされていることがあります。これは気づかずに高コストとなる「隠れムダ経費」です。


 みんなそうしているからとか、そういうものだとか、無意識の思い込みで行動しているがために、気がつかないでお金を払っていることもあります。


 東京から大阪へ行くのにも、飛行機、新幹線、クルマ、バイクという方法があります。


 飛行機だって、羽田からの直行便もあれば、新潟を経由して行くこともできる。クルマで福島へ行ってから飛行機に乗り換えたっていい。


 どんなものにも、必ず複数の選択肢があるはずです。


 ですから、すぐにお金を支払うのではなく、ちょっと立ち止まって「他にないか?」と考えてみるようにしましょう。

目的のない節約ではなく、満足度の高い選択をする


 お金を貯める才能とは、目的のないただの節約とは異なり、「ローコストで満足度の高い選択をする」ということです。

「同じ満足度、効用を得られるのなら値段の安いほうを選ぶ」

「欲しいモノではなく、必要なモノを中心に選ぶ」

「支出の比重をモノからコトに移す」→これは、第4章「お金をかしこく使う才能」で後述します。


 これらを習慣にすることによって、貯めているという感覚を持たずに、ストレスなく貯まっていく状態を目指します。

「節約」と同じじゃないか、と思うかもしれませんが、節約と違うのは、ただ生活水準を縮小させるのではなく、より高い満足・効果を得ることを優先にし、それをローコストで実現するという点です。


 ですから、高額商品を買うことを否定はしませんし、他人から見てムダと思えても、自分にとっての投資的経費であれば、惜しまずお金を支出します。つまり、

得られる利益費用=満足度


 この満足度が最高になるように選択し、行動するということです。


 ちなみに費用とは、支出したお金だけではなく、時間や労力も含まれます。


 10円安いタマゴを買うために、1時間かけて隣町のスーパーに行く、というのは、よほどヒマな人でない限り、割りに合わないからやらない、ということです。

自分の時給を知っておく


 先に言った「割りにあうかどうか」を判断する指標として、「自分の時給」を考えてみましょう。


 たとえば税込み月収が40万円であれば、1カ月に20日間×8時間働くとして、40万円160時間=2500円ということになります。もちろん実際には、賞与や有休などもありますから、厳密にはちょっと異なりますが、ここはざっくりで良いでしょう。


 すると、もし1時間かけたとしても、2500円以上のコストダウンがはかれるなら、おおむね有効な選択になる、と言えます。


 あるいは1分=42円ですから、スーパーの特売チラシも、じっくり見るより、サッと見てパッと決めるほうが合理的だ、ということになります。


 また、自分がやるべきか否かも判断できます。


 たとえばクルマのタイヤがパンクしたので、スペアタイヤに交換しなければならないとします。JAFを呼んで1万円かかるとしたら、4時間以内で交換できるなら、自分でやったほうが良い、ということになります(普通は30分もかかりません)。



給料で生活を組み立て、ボーナスはビタ一文使うな


 ほとんどの日本企業では、賞与は業績に連動して増減します。


 ということは、賞与を前提とした生活設計はリスクが高いということです。


 そこで、いったん賞与は収入と見なさないで、そもそも存在しないという前提で生活設計をしておきます


 月給の中でのみ、生活が成り立つようにやりくりをしておくのです。


 すると、ボーナスは完全に上乗せの臨時収入になるので、ボーナスが出たら、なくなっても良いと捉え、資産運用のトレーニングや自己投資にあてます。

システム化を考える!


 ムダ遣いをしてしまうのを防ぐために、あるいはストレスなくお金を貯めるために、用途別に口座を使い分ける、という方法があります。


 たとえば、貯蓄用と投資用の口座を作り、給料が口座に振り込まれたら、一定額が自動振り替えでそれぞれの口座に移されるようにしておきます。そうすると、残った金額で生活するしかありませんので、自動的にお金が貯まる、というわけです。


 面倒くさいですが、一度銀行で手続きをすれば「システム」になりますので、一回の昼休みをつぶしてでもやっておく価値はあります。


 私自身、この方法で不動産を購入するための頭金を貯めました。

見栄はコストなり


 私たちの消費に影響を与える要因の一つに、「相手と比較して優位に立ちたい」という感情があります。


 私が以前、新車に買い換えたとき、お隣の家も新車に買い換えました。そして、そのまたお隣さんも新車に買い換えたのです。何かの偶然かと思って、周囲の人に聞くと、これは偶然ではなく、よくあることなのだそうです。


 先日、ある子育て中の女性編集者から聞いた話ですが、ハイクラスエリアで公園デビューした奥様たちが気にするのは、ベビーカーのブランドなのだそうです。

「見栄はコストなり」という言葉があるとおり、「他人や異性に良く見られたい、他人との比較優位に立ちたい」という気持ちが強いコンプレックスとなり、見た目の演出に過剰な支出をしてしまいます。


 美容整形のように、コンプレックスが解消されて人生が変わる人もいますが、気にしなければそもそも悩まないし、支出も発生しません。


 気にしなさ過ぎも問題ですが、異性の目を気にしたり、他人と比較することをやめると、余計なものにお金を使わなくなります

ローコスト体質を作る


 極貧生活を経験することは、ローコスト体質を作るのに有効です。


 前述の通り、目的なく節約することは発想の貧困化を招くのでお勧めできませんが、「体質改善のトレーニングとして」という目的で、一定期間だけギリギリ生活をしてみる、というのは意外に効果があります。


 私は、投資用不動産を買う頭金を貯めるために、1年間、超節約生活をしていました。給料の3分の2は別口座に振り替えて貯蓄し、賞与はビタ一文も手を付けない。


 2台あった車を1台売り、残りの1台の自動車保険も比較サイトでコストダウンし、クレジットカードも年会費無料に切り替え、ランチの平均金額も350円に下げました。プライベートな服もまったく買わず、すでに持っているものを着回しました。


 そんな生活を通じて学んだことは、


 ・結構どうでもいいことにお金を使っていた


 ・同じクオリティの商品・サービスでも、探すと安いモノがたくさんある


 ・金額を減らしても、満足度はぜんぜん変わらないモノもある


 ・なければないで、気にならないモノも多い


 ということでした。


 高速道路で走ったあと、一般道に下りると、時速60キロでもノロノロに感じ、楽勝で運転できた経験があるでしょう。


 それと同じく、しばらくギリギリの節約生活を続けると、漢方薬のように効いてきます。普通に生活していても、無意識のうちに本当に必要なものとムダなモノを選別するようになり、ローコスト体質になるのです。


 そういう意味では、自分の子供が大学生になったら、仕送りは必要最小限にとどめて、あえて貧乏生活を体験させる、という方法もアリです。


 お金がないことの不自由さを知る、親のありがたみを知る、働いてお金を稼ぐことの尊さを知る、欲求をコントロールし、やりくりするようになる、などの教育効果が見込めます。

固定費の変動費化を考える


 家計をスリム化するには、まず「見える化」すること。


 いったい何にいくら使っているのか、詳細に書き出す。その次は優先順位化。本当に必要なモノとそれ以外に分ける。


 ……というのはよくある方法です。


 家計の中でも「変動費」、つまり支払いの時期や頻度が決まっていない支出は、単にガマンすればすむものも多く、削りどころがたくさんあります。外食費や洋服代などですね。


 やっかいなのは、毎回決まって支払わなければならない固定費です。


 その固定費の代表格は生命保険料、教育費、住居費です。


 たとえば会社経営でも、家賃やリース代、月給などの固定費が多いと、売上が上がっているときはいいのですが、落ち込んだときには重い負担となってのしかかってきます。


 そこで、起業するときは、固定費のあまりかからないビジネスから始め、安定的な利益が見込めるまでは、大規模な設備投資は控えるのがセオリーです。


 売上の変動による資金繰りリスクを減らすには、借りるオフィスの賃料を安くする、人をギリギリまで雇わず、外注などで対応する、リースやローンを組まない、などの工夫をします。


 家計も同じで、固定費を削り、ギリギリまで増やさない工夫をしてみましょう。


 生活の中の固定費が多いと、収入の変動や生活環境の変化などに対応しにくくなりますが、それらを圧縮、もしくは変動費化できれば、変化に対応させることができます。


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