ハリウッド黄金時代の終わりを告げるゲーリー・クーパーの死
前年の11月には“キング”クラーク・ゲーブルを失ったハリウッドだったが、1961年の春になるとゲーリー・クーパー重体の噂が流れた。そこで4月17日に行われたアカデミー授賞式では、クーパーの永年の功績をたたえて名誉賞が贈られた。クーパーに代わってステージに立ったジェームズ・スチュアートは「クープ(クーパーの愛称)は私たちの誇りです」といかにも悲しそうにスピーチをした。
そのためにクーパーの病状が悪化しているというニュースはますます広がり、2日後には彼はガンを患っていると公表された。そして5月13日、クーパーは60歳の人生を終えた。