B級映画スターだったロナルド・レーガンがなんとアメリカ合衆国大統領に
俊敏で活動的、いい意味でのハングリー精神に満ちていたスティーヴ・マックィーン。いつまでも若いはずのマックィーンが50歳になった。ガンの噂が流れ、メキシコのフアレスの病院に入ったニュースも伝わったが、そう簡単に死ぬなんて誰も考えていなかった。
しかし、11月7日、マックィーンは帰らぬ人になった。9か月前、モデルのバーバラ・ミンティーと3度目の結婚をしたばかりだった。最後の出演作は「ハンター」だった。
悲しい出来事のあった同じ11月、喜びで舞い上がった映画人もハリウッドにはたくさんいた。スクリーン上のまがい物ではなく、本物の大統領が誕生したのである。