日本資本がハリウッドのメジャー映画会社を買収
20世紀も最後の10年になった最初の年、1990年。日本の資本がユニヴァーサル映画社を傘下におさめるアメリカの大手エンターテインメント企業であるMCAビクターを買収して、ハリウッドを騒がせたのは11月のことだった。
この年のはじめには、「ゴッドファーザー」三部作、「地獄の黙示録」などで知られるフランシス・フォード・コッポラ監督経営のゾエトロープ・スタジオが2890万ドル(当時の金額で41億9000万円)の負債を抱えて倒産した。コッポラ自身の負債額はこのうち600万ドルにのぼっている。とはいっても会社経営の失敗と監督することは別のもの。彼が監督する「ゴッドファーザーPARTIII」の撮影は世界中の注目を浴びながら進んでいた。
1月にはトム・クルーズが年上妻ミミ・ロジャーズとの離婚が決定的であることを公表した。