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オンナがこだわる 好きな男 嫌いな男
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●なぜ女は、男の浮気をすぐに見抜けるのか

『オンナがこだわる 好きな男 嫌いな男』
[著]川畑英里花 [発行] 河出書房新社


読了目安時間:4分
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 たとえば、テレビのニュース番組で国会の党首討論の模様(もよう)が流れると、政策をじっくり聞きたがる男をよそに、
「あの顔つきが嫌いなのよね。とくにほら、あの口元。なんか、しまりがなくってダラしない感じじゃない?」

 などとおしゃべりをはじめるのは、決まって女のほうだ。

 会社で同じ会議に出席していても、男と同じように、誰がどんな意見を述べ、全体としてはどういう方向に話が進んでいるのかに注意を払いながらも、女は同時に、誰が指でテーブルをコンコン(たた)いたとか、誰それのスーツがヨレヨレだとか、誰それはなぜか赤ボールペンでメモをとっていたとか、(こま)かいことが目についてしまう。

 男と女は、ずいぶんと見るポイントが違う。男性は概括(がいかつ)的に物事をとらえて、そこから本質を抽出(ちゅうしゅつ)しようとし、一方、女性は、男性にとっては「どうでもいい」ようなディテールから、本質を見ようとする傾向がある。

 とにかく女は、相手の表情や目の動きのちょっとしたニュアンス、声の調子や高さのかすかな違い、仕草(しぐさ)や身ぶりなど、当の本人でも意識していないような細部が気になって仕方がない。

 もちろん、いじわるく観察するつもりなんてないのだけれど、そうしたディテールが自然と目に入ってきてしまう。そして、そんな細かいデータから、相手のほんのわずかな態度の変化をキャッチして、気持ちや感情を読み取ってしまう。

 だから、女は相手の男が腹を立てたり、イラついたりしたとき、すぐに敏感(びんかん)に察知できる。ところが、男はというと……、これがなかなか女の心の動きをわかってくれない。女が目の前で泣きだしたり癇癪(かんしゃく)を起こしたりして、ようやく気がつく始末(しまつ)
「表情を読む能力」について、ペンシルベニア大学の神経心理学教授ルーベン・ガーらがおこなった研究でも、そんな“女の実感”を裏づける結果が出ている。

 それによると、男性と女性に、人間の顔を写したスライドを見せ、どれが悲しい表情かをたずねたところ、女性の不幸な表情に対して男性はあきれるほど鈍感(どんかん)だったという。ヤッパリ! どうやら女はオーバーアクションでよっぽど悲しい顔をして見せなければ、男にその悲しい気持ちを気づいてもらえないようなのです。

 また、女のほうが、声の調子や身ぶり、そのほか言葉にならないメッセージから、相手の感情を読み取るのが上手だという、心理学の調査結果もある。

 実際のところ、人は、言葉だけでなく、言葉にならないさまざまなメッセージを無意識のうちに発している。人の感情的なメッセージの90パーセントは、言葉にならないものから発信されているともいわれるほどだ。

 たとえば、「深く反省しています」と口ではいっていても、顔がニヤニヤしていたり、ふんぞり返っていたりしたら、それらが伝えているメッセージは、口でいってることと全然違う。言葉と態度が裏腹なら、これは口先だけだなと思いますよね。口ではなんとでもいえるもの。

 心底そう思っていっているかどうかは、その表情や目の動き、声の調子などが重要な手がかりになるのです。

 ちなみに、会話において、言葉そのものはメッセージのほんの一部を()めるにすぎなくて、声音(こわね)や声の調子がメッセージの3分の1を伝え、身ぶりや表情なども3分の1か、それ以上を伝えるといわれています。

 要するに、こうした言葉にならないメッセージに敏感なのが女。かたや、男は言葉そのものを重視する傾向があり、その結果、男は、言葉以外のメッセージに注意を払わないため、言葉とそれ以外のメッセージが食い違っても、ちっとも気づかない。

 だから、なぜか女は男の浮気にすぐに気がつくけれど、女が浮気をしていても、男はそれに気づきにくいとなるわけでありまして……。
「バレるようなヘマはしていないはずなのに、どうして(かん)づかれたんだろう」と男は首を(かし)げるけれど、話しているときの声音や声の調子、目線の(ただよ)い方、話の途中でタバコを吸うタイミング……そうしたディテールが、いつもとは違うメッセージを発信してしまっているのです。

 男が浮気した後ろめたさから、いつもより愛想よくしようものなら、女のほうは何か変だと思う。どこがどう違うから変だと、言葉ではうまく説明することはできなかったりするけれど、でも、いつもとどこかが微妙に違うことを感じて、女の心に警報が鳴り響く。

 それを「女の直感」とか「第六感」とかいうけれど、実は、それは相手の表情や仕草といった、ちょっとしたディテールのかすかな変化を見逃さない鋭い観察眼によるものなのです。


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