デートのとき、入る店の雰囲気にはこだわる人でも、「食べる」という肝心の行為になると、神経が行き届かなくなる男性はけっこういる。
食べるときくらい好きにさせてくれ、と思うのかもしれないが、女たちはつい目がいってしまう。なにせ、好きな人の前でものを食べるとき、女たちは人一倍気を使っている。一人のときのように大口を開けてみっともない顔を見せないようにはしているし、イカスミ系のものは、すすんで食べない。
「エビとか手で食べなきゃいけないものをオーダー」して、「指についたソースを、いたずらっぽくなめて楽しんでいる」(25歳・化粧品)などと誘いをかけるツワモノもいるけれど、基本的に女性は、品よく食べようと努力しているのだ。