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100万人の映画教室(下) 私の愛する映画たち
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エンタメ
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映画の中の“言葉”はこんなにも美しい

『100万人の映画教室(下) 私の愛する映画たち』
[著]淀川長治 [発行]近代映画社


読了目安時間:10分
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 映画の中からの“言葉”はときに宝石である。それは五年十年胸にしみこみその光りは失せることはない。

   ★

 あの「ゴッドファーザー」のごとき映画の中からも〈言葉〉の宝石は掴み取れた。
『偉大な人間とは生れながらに偉大なのではなく、長ずるにしたがって偉大さを発揮してくるものである』

 この言葉を画面から聞いたとき私は〈天才とは努力を永続させることのできる才能を天才という〉というヨーロッパ人の言葉を思い出したものだった。

   ★
「めぐり逢い」の中で老女(キャスリン・ネスビット)が仲のいい若い二人にこう言った。『若い人は、まず、想い出を作ることです』。ほんの一瞬の画面のこの言葉が胸に温かくしみこんでくる。

   ★
「史上最大の作戦」のような戦争スペクタクルであってさえ映画からの〈言葉〉はチラと宝石をばらまいた。
『エンピツのしんもあんまりとがらせるとポキンと折れるぜ』

 人生ははげしい頑張りが必要だ。しかしそうあせっちゃ駄目だよ。

   ★
「市民ケーン」にはなんともこわい言葉が画面から飛び出してきた。
『老齢は治るあてのない病気』。若い人たちには遠くはるかなる言葉であっただろうが私のごとき老歳には正面から鞭をあてられた言葉であった。
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