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映画批評真剣勝負 ぼくが映画に夢中になった日々《作品鑑賞篇》
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エンタメ
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欲望 Blow-up

『映画批評真剣勝負 ぼくが映画に夢中になった日々《作品鑑賞篇》』
[著]荻昌弘 [発行]近代映画社


読了目安時間:10分
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 いやはや、面白かった。

 正確に言えば、「欲望(ブローアップ)」は、少し面白すぎる映画であった。ミケランジェロ・アントニオーニ監督が、初めてイタリアを離れ、製作者ポンティに招かれてロンドンのMGM撮影所に渡り、米ドルで作り上げた色彩映画である。映像の魅惑、作者が語ろうとした寓意の魅惑、いろんな魅惑が、きらめく色彩とモンタージュに乗って、胸を締めつけにやって来る。
「欲望」は、多分、アントニオーニ監督を難解の代名詞みたいに考えていた、いや、こんな監督なんぞ名前も知らなかった人――つまり「さすらい」や「情事」や「太陽はひとりぼっち」には全く無縁だった人までを、映画館へ引寄せてやまないだろう。なにしろ、随処が、大胆きわまるセックス表現の爆発(ブローアップ)なのである。主人公の青年プロ・カメラマン、トマス(デイヴィッド・ヘミングス)は、女をダイナミックにカメラに収めようとする時、床に横たえたモデル女に馬乗りになって、身振りや声で性交の幻想を作り上げ彼女を昂奮に焦立たせてゆく。また、この男が、ふうてん少女たちと、いっときの快楽に現実を忘れようとする時、カルロ・ディ・パルマの撮影は、乱交に暴れまわる少女たちの全裸体を、もう、制約のすれすれ以上のところまでキャッチしてしまう。
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