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映画批評真剣勝負 ぼくが映画に夢中になった日々《作品鑑賞篇》
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エンタメ
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アポロンの地獄 Edipo Re

『映画批評真剣勝負 ぼくが映画に夢中になった日々《作品鑑賞篇》』
[著]荻昌弘 [発行]近代映画社


読了目安時間:9分
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 初めて接した作品で驚きを覚えた映画作家が、次に、それを上まわる秀作を送ってくれる――。この時ほど、私たち映画愛好家が、心からの喜びを噛みしめる瞬間は、ないかもしれない。そうら見ろ、やはり私のめがねに、狂いはなかったのだ……。

 今年、私は、三度、こういう充実の瞬間を持った。「バージニア・ウルフなんかこわくない」で目をみはらせたマイク・ニコルズが、「卒業」を見せてくれた時。「じゃじゃ馬ならし」で、これは!とマークしたフランコ・ゼフィレッリが、目もまばゆいダイナミックな「ロミオとジュリエット」を送ってきた時。――そしてもう一度が、あの「奇跡の丘」のピエル・パオロ・パゾリーニ監督の新作、「アポロンの地獄」に接した時であった。この作品は、私に、息を呑ませた。これはたいへんな映画であった。いま半ば日本語化してしまったフランス語 unique ということばが、これほど、本質の意味でぴったりあてはまる作品も少い――と私は思った。いやなのは、品のない日本題名だけではないか。

 原題は「エディポ・レ」――つまり「オイディプス王」である。
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