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植草甚一WORKS1映画と原作について考えてみよう
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エンタメ
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犯罪映画は新しくなっていく 1

『植草甚一WORKS1映画と原作について考えてみよう』
[著]植草甚一 [発行]近代映画社


読了目安時間:11分
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犯罪映画と「ゆすり」の方法

 イギリスの小説やフランスの小説を読んでいると、最近また目立って犯罪を扱った作品が多くなっていて、こうした傾向が単なる繰返しではなく、以前とは違ったある新しさが感じられるようになった。

 この新しさが、何よりも魅力なのだが、そうかといって簡単にこれを説明することは難しい。頭のいい作家がいて、ちょっとしたところをグイとひねって巧みに書くと、同じような犯罪事件でも、がらりと様相が変ってしまうからである。

 まず一つ例をあげてみよう。これは犯罪として最も卑劣な『ゆすり』(ブラックメイル)の場合である。いま頭に浮んだ映画で代表的な二作品にフリッツ・ラングの「飾窓の女」とマルセル・カルネの「嘆きのテレーズ」があり、小説ではウィリアム・モールというイギリス新人の「ハマースミスのうじ虫」が最近評判になった。
「飾窓の女」の主人公はエドワード・G・ロビンスンが好演した中年すぎの教授で、ある夏の一夜、ジョーン・ベネットに誘惑され、彼女のアパートへ行くが、そこで殺人を犯すことになる。この場面についで、死体を郊外へ棄てにいくあたりになると、いまでもサスペンスが感じられるくらい演出が見事だったが、それよりも印象に強く残っているのは、ゆすりをやったダン・デュリエのふてぶてしさである。
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