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世界一流のサッカー監督から学ぶマネジメント
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プロローグ サッカービジネス

『世界一流のサッカー監督から学ぶマネジメント』
[著]ピーター・クライルガート [著] ダニエル・ソレン [著] ヘンリック・ソレンセン [発行]クロスメディア・パブリッシング(インプレス)


読了目安時間:17分
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優れたリーダーになる


 次のような職場環境を想像してほしい。


  ●常に不特定多数の人が業務を監視し、評価を下す

  ●社内に自分より報酬の多い社員がいる

  ●結果を出しても現職に留まれる保証はない

  ●年に数回、優秀な社員が会社を去る。他社に出向した社員に給料を払い続ける。ところが、その社員が自社に戻り、勤務に復帰する保証はない

  ●公人として、すべての言動がテレビで放映され、インターネットを通して世界中に配信される

  ●社員の国籍や文化的背景は様々である

  ●常に突出した結果を求められる


 このような環境で働きたい人はあまりいないはずだが、実は強豪サッカーチーム監督の仕事はおおよそこんな感じだ。アーセン・ベンゲル(アーセナル監督)、アレックス・ファーガソン(マンチェスター・ユナイテッド監督)、ジョゼ・モウリーニョ(レアル・マドリード監督)など一流監督がその好例だろう。何百万人もの視聴者や世界中のメディア、発言力の強いクラブの大株主、そして何千人、ときに何十万人にものぼるチームの熱烈なファンたちに一挙一動を注視される監督は、常に批判の矢面に立たされる。

 確かに普通の仕事とは異なるが、サッカーのトップチームの監督が担当する業務は、実のところ、民間企業や公的機関の管理職業務と非常に類似点が多い。とはいえ、サッカー監督たちの置かれている状況のほうがはるかに厳しいのは確かだ。ビジネスリーダーはその監督術を研究・学習することで、管理能力の大幅な向上が期待できるだろう。

「組織の精神はトップから生まれる」―― 経営学の第一人者ピーター・ドラッカーの残したこの名言は、見事に経営学の神髄を突いている。しかも、リーダーが果たす役割の重要性を的確に説明している。企業と企業内のあらゆる部署の中心はそのリーダーであり、掲げた目標達成の責任を負うのもリーダーである。

 管理手法は管理者の数だけあると言われる。マネジメントを短く定義すると、人に特定の行動を取らせる手法ということになる。もう少し詳しい定義をエリック・ヨンセン教授(コペンハーゲン・ビジネス・スクール、経済学)の言葉を借りて説明しよう。「マネジメントとは以下の手順を踏む一連のプロセスだ。複数の人が相互の意思伝達を図る。これにより知識と資源の共有が可能となる。獲得した知識と資源を活用して実践的な解決策を見出す。その結果、特定の目標を達成できる」

 つまり、マネジメントとは適切なプロセスを選択して結果を出すこと。業種に関係なく企業のマネジメントの優劣はその業績で判断される。理想的なマネジメントとは企業の資源を最大限に活用し、確実に設定目標を達成することである。それでは、いつも理想的なマネジメントが実践されているのだろうか。残念ながら、現実はそうではない。コペンハーゲン・ビジネス・スクールとスティグ・ヨルゲンセン&パートナーズ社が行ったマネジメントの質と収益性の関係に関する研究結果を見てみよう。


 ビジネス界全体でお粗末なマネジメントが見受けられる。European Employee Index という「働く喜びの国際比較調査」のデータベースから抽出した2000名のビジネスリーダーを対象に大規模な調査が行われた。
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