女性にとっての永遠のテーマ、それは「美」です。
女の子は小さなころから着せ替え人形に夢中ですし、何歳になろうと「美」を忘れることはありません。
なぜなら、女性にとっての「美」は、そのまま「自分という人間にどれくらいの価値があるか」という意識につながってくるからです。
わたしはこういう人間だ、わたしにはこれくらいの価値がある、といった女性の自己像(セルフイメージ)は、自分自身の容姿、つまり「美」によってつくられます。
ところが、最近の若い女性たちの中には、この「美」について根本的な勘違いをしている人がいます。とにかく痩せていればいい、痩せれば痩せるほどキレイになれる、といった誤ったダイエット信仰を持った人たちです。
はっきり申し上げて、これは大間違い。たしかに太りすぎては美しさを損なってしまいますが、かといって無理な食事制限で体重を落としたところで本物の「美」は手に入りません。むしろ、人工的で不健康な印象を与えるだけです。
これは大事なことなので、ぜひ憶えておいてください。
女性の「美」は、健康の中にこそあります。
健康でなければ、本当の美しさは手に入りません。
そして、特にこのとき大切になってくるのが、女性ホルモンを中心とした各種ホルモンの存在です。月経はもちろん、女性のお肌から精神面まで、心とカラダのさまざまな面をコントロールしている女性ホルモン。
みなさんは、このホルモンを真剣に意識したことがありますか?
もしかすると、「なんとなく知っている」というレベルでは?
もし、あなたがいまイライラしていたり、お肌のトラブルに悩まされていたりしているとすれば、それは女性ホルモンのせいかもしれません。
女性ホルモンもその他のホルモンも、あなたの心掛け次第でかなりの部分をコントロールすることができます。
本書を読んで、女性ホルモンの達人になりましょう!
2006年10月 佐藤富雄
写真 ⒸNASUKO/A.collection/amana
イラスト 小田島さよ
編集協力 古賀史健