最近アメリカ映画の話題作の一つに去る五月封切の「五人」がある。原子爆弾を使ったため、世界はついにめちゃめちゃになってしまい、人間は死んでしまった。五人だけが奇跡的に助かった。それから、どうなるかというのが、このスリラーふうな空想映画の狙いである。
生き残った五人というのは、
マイクル(ウィリアム・ヒップス)……学問好きで理想主義者の青年。
ロザンヌ(スーザン・ダグラス)……ヒステリーにかかった若い女。妊娠している。
エリック(ジェームズ・アンダースン)……傲慢でうぬぼれの強い登山家。
チャールズ(チャールズ・ランプキン)……温和な性質の黒人。銀行の受付係をしていた。