読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
100
kiji
0
0
1031147
0
植草甚一WORKS6イタリア映画の新しさを伝えたい
2
0
0
0
0
0
0
エンタメ
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
今年公開を待機する三つのイタリア映画

『植草甚一WORKS6イタリア映画の新しさを伝えたい』
[著]植草甚一 [発行]近代映画社


読了目安時間:13分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ



 今年になってから、イタリア映画は、「明日では遅すぎる」と「にがい米」でまたもや評判になった。今度は外国映画ファンだけでなく、もっと大勢の人々が、これらの映画に興味を持って見に行った。そして社会的な関心を多方面にあたえ、いろいろと話題にもなった。私たちは、フランス人やイギリス人やアメリカ人たちのように数多くのイタリア映画に接する機会はないが、戦後に公開された十数本の作品を通して、そのよさなり特色なりは正しくつかんでいる。どこの国の映画に一番興味を持つかと言われたとき、それはイタリア映画だと答える人も少なくないだろう。ところで、今度は、どんな作品が見られるかというと、イタリフィルム社を通して、近く公開の運びになっているのは、次の三本である。
「ミラノの奇蹟」(一九五〇)これは「靴みがき」「自転車泥棒」のヴィットリオ・デ・シーカが、いままでのリアリズム手法から飛躍してファンタシーのなかに新しい映画表現を試みたのが特色である。昨年のカンヌ国際映画祭で作品賞をあたえられたほか、ニューヨーク批評家グループによる本年度の銓衡では一九五一年の最優秀外国映画にえらばれた。
「ドイツ零年」(一九四七)これは「戦火のかなた」「無防備都市」のロベルト・ロッセリーニが、戦禍のあともなまなましいベルリンにカメラを据え、例によって非職業俳優ばかりを使って製作した問題の異色作であり、彼の名をさらに印象深いものにしたが、日本ではいろいろな事情で公開が遅れていた。
「街は自衛する」(一九五一)これは最も新しいイタリア映画である。「無法者の掟」で作風の一端が知られているピエトロ・ジェルミが、アメリカのセミ・ドキュメンタリー映画から、その長所を学び取ってイタリアン・リアリズムに新しい分野を開いた野心作であり、昨年のヴェネチア国際映画祭で最優秀イタリア映画賞をあたえられた。
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:5605文字/本文:6382文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次