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植草甚一WORKS6イタリア映画の新しさを伝えたい
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エンタメ
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「靴みがき」についで公開されるイタリアの二名作 「荒野の抱擁」と「雲の中の散歩」

『植草甚一WORKS6イタリア映画の新しさを伝えたい』
[著]植草甚一 [発行]近代映画社


読了目安時間:12分
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「荒野の抱擁」

 昨年の秋から今年の二月にかけて、イタリア映画界はわずか二本の作品でまたも世界的な話題の的となってしまった。それは感激に満ちた「靴みがき」を監督したヴィットリオ・デ・シーカの「自転車泥棒」という新作と、あの力強い「戦火のかなた」を監督したロベルト・ロッセリーニのバーグマン主演映画「ストロンボリ」である。しかし、この二本だけでなく、ほかにも多くの傑作がイタリアには生れているのであって、そのなかから厳選されたものが、少しずつ日本にも入ってくる。今度紹介されるのは、イタリアで現在一番若い監督ジュゼッペ・デ・サンティスが一躍その名を有名にした処女作「荒野の抱擁」という映画である。

 昨年の七月上旬にスイスのロカルノで第四回国際映画祭が開催されたとき、イタリアからはルックス社の「ポー河の水車小屋」という映画が出品された。これは日本にはまだ紹介されていない一流監督アルベルト・ラトゥアーダの作品で非常に評判がいいが、映画祭の当日には映写に先立ち、この映画の主演者カルラ・デル・ポッジョが美しいイヴニング・ドレスを着て出てきて挨拶をした。彼女はイタリアで最も人気のある若い女優の一人なのであるが、私たちは「荒野の抱擁」で初めてこの女優に接する。

 それからまた最近封切られた、「無法者の掟」で紹介されたマッシモ・ジロッティもずっとすぐれた演技を見せるが、ほかにヴィーヴィ・ジョイという女優とアンドレア・ケッキという男優がこの映画で初めて日本に紹介される。
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