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植草甚一WORKS6イタリア映画の新しさを伝えたい
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エンタメ
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「懐かしの日々」とブラゼッティ・タッチ

『植草甚一WORKS6イタリア映画の新しさを伝えたい』
[著]植草甚一 [発行]近代映画社


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「懐かしの日々」を監督したアレッサンドロ・ブラゼッティは、ロッセリーニやデ・シーカの先輩であり、イタリア映画界の重鎮と言っていい存在である。彼の作品で日本に来たのは「雲の中の散歩」と「ファビオラ」の二本しかなかった。それでブラゼッティという監督が、どれくらい映画の表現力を彼独自の技巧を通してマスターしているか、その実力のほどが、まだよく認識されていないきらいがあった。ブラゼッティは、どんな題材にぶつかっても、それを巧みにコナしてしまう監督として名が通っているが、そこにはブラゼッティ・タッチと称すべきものがあって、彼の作品は、ほかの誰のでもない彼の作品になっているのである。先輩であり重鎮であるというだけであったら意味はない。どんな題材でも巧みにコナしてしまうやり方が、単なる職人的なものであったとしたら詰らない。そうではなくて、ブラゼッティは、決して商業主義に負けることなしに、どうしたらエンタテインメントとしての映画を芸術的に高度なものにしうるかと研究し、それがすなわちブラゼッティ・タッチとしていろいろな表現を取りながら、見る者に魅力をあたえるのである。
「懐かしの日々」は、こうした魅力で、最初から終りまで、いっぱいになっている。
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