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自己暗示術
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生き方・教養
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三 足どり軽けりゃ心もさわやか――動作による自己暗示術

『自己暗示術』
[著]多湖輝 [発行]ゴマブックス


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44 心の緊張は、体の緊張をほぐすことによってほぐれる。



 明治の(げん)(くん)であり、早稲田大学の創立者としてもよく知られる(おお)(くま)(しげ)(のぶ)は、たいへんな風呂好きだったと伝えられている。人生百二十五歳説を唱えた楽天家らしく、側近の人たちにもついぞ暗い顔を見せたことがなかったそうだが、激動の明治初期のこと、いかに楽天家とて、ときには政治の現状に怒りを覚え、ときには自分の将来に悲観的になったこともあったにちがいない。ところが、そんな素振りをつゆほども感じさせなかったというのだから、やはり大人物はスケールがどこか違うようだ。このスケールの大きさを心理的に観察してみると、彼の風呂好きが、おおいにあずかって力がありそうだ。


 人間だれしも心の緊張が高まってくると、体を固くしたり、にぎりこぶしをつくったりと、自然に体を緊張させるものだが、これでは心の緊張は高まるばかりだ。こんなときは逆に、風呂にはいるなり、ソファに深々と腰をかけるなどして、まず体の緊張をときほぐすことである。精神分析をするときに、患者を長椅子に寝かせてリラックスさせるのもそのためで、ゆったりした体がゆったりした心をつくりだすというわけだ。この章では、日ごろの態度をちょっと変えるだけで、悩みや不安が消え、自信がモリモリわいてくる自己暗示術をお話しすることにしよう。



 一丈の堀をこえんと思わん人は、一丈五尺をこえんと思うべきなり ――僧侶 法然


45 心が滅入っているときは、ふだんより速く歩くと、心もシャンとしてくる。



 だれしも経験のあることだが、何かうれしいことがあるときは、文字どおり「足どり」も軽くなり、口笛のひとつも吹きたくなってくるものだ。逆に、憂欝なとき、心に不安のあるときは、心が滅入ってしまい、足どりも重く、姿勢もつい前かがみになってくる。心の動きが、自然にこうした動作になって表れるのだが、活気を生みだす「外側の条件」を自分で意識的につくりだせば、憂欝な心を追い払うこともけっして不可能ではない。


 試しに、勉強不足で試験にのぞまなければならないときには、胸を張って、堂々と教室にはいってみよう。頼みたくない相手に借金を申し込むときは、ふだんより歩くテンポを速め、背すじを伸ばして乗りこんでみよう。きっとあなたの心には活力が生まれ、うまくゆくという自信がわいてくるはずだ。こうなれば、試験も借金の申し込みも、きっとうまくいくにちがいない。おそらく、家路を急ぐあなたの足どりは、自然にリズミカルになり、いやでも口笛や鼻唄が、口をついて出ていることだろう。


 このとき、大手を振って、リズムをとるようにして歩けば、効果はいっそう大きい。気持ちや精神的活力は、外側の条件しだいで、いくらでも変えられるものなのだ。


46 イライラしたときは、体を激しく動かしてみる。



 一流大学を出た一流企業のエリートサラリーマンが、上役をバットでなぐり殺したという事件があった。

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