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スイスイ受験術
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生き方・教養
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一 楽して勝つにはこの手に限る!

『スイスイ受験術』
[著]多湖輝 [発行]ゴマブックス


読了目安時間:25分
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1 受験オンリーの生活は、受験にとって最大のマイナスである。


「受験生」とは「試験を受けに来た人」のことだと思っていたら、いつのまにか、「受験をめざして勉強している人」の意味になり、今では高校一年生、中学の一年生までが「受験生」の仲間入りをしているようです。


 このように、現在の高校生、中学生の生活は、すべて受験一色に塗りつぶされてしまっています。生活全般がそうなのですから、勉強はなおさらです。しかし、この受験オンリーの勉強が、はたしてほんとうに受験のためになっているでしょうか。私には、二言めには受験、受験と唱え、一見受験技術にたけた〝受験勉強屋〟さんが、「策士、策に溺れる」のたとえのように、かえって、受験の成功をあやうくしているように思えてならないのです。確かに、受験には技術も必要でしょう。けれども、それ以前に、歴史にしても理科や語学にしても、その科目に共通する、ものの考え方や見方があるはずです。細かい知識や解法のもとになるものですから、かえってこれを知ることが効率よい勉強につながると思うのですが、意外にこれが忘れられているようなのです。私自身、受験勉強中に、有名な歴史学者(やま)(なか)(けん)()先生の『西洋史概説』を読んで、大きな人類の歴史の流れを把握でき、何十冊の受験参考書にまさる勉強ができた経験があります。


 この章では、このように、試験をめざした苦しい闘いが、工夫しだいで楽々と有意義なものになり、かつ成功へも直結することをお話ししましょう。


2 志望校を選ぶには、おおざっぱでも〝人生プラン〟があったほうがよい。



 受験生のいつわらざる真情は、どこでもいい、とにかく一流校、有名大学にもぐりこみたいということではないかと思います。これほど極端ではないにしても、最近の学生は、どうも将来の〝人生プラン〟が不十分な感じをまぬがれないのです。


 たとえば、私はいま千葉大学の教育学部で(きょう)(べん)をとっていますが、教育学部というのは教師を養成している学部だということを十分認識せずにはいってくる学生がいます。東京工業大学の講師をしていたときも、文科系の大学に移りたいという学生の相談にどれほどのったかわかりません。そのときは、「まだ若いのだからいくらでもやりなおしはできる」と言って励ましてやるのがつねでしたが、正直なところ、もうすこししっかりと人生のプランを立てておけば、貴重な青春時代に思わぬ足踏みをしないですんだのにと残念でしかたないのです。


 とくに、日本の大学は、入学の学部が決まると同時に、だいたい就職の方向も決まるというように、いったんはいった大学の学部、選んだ専門が、一生ついてまわることが多いというのが現実です。ですから、志望校を決めるときは、有名校、一流校の名にとらわれず、自分が将来何をしたいのか、おおざっぱでもいちおうの計画を立ててほしいのです。もちろん、大学で学ぶ過程で新しい進路を発見することもあるでしょう。しかし、少なくとも、はいってしまってから、どうも自分の性格に合わないなどという悲劇だけは避けることができるはずなのです。


3 受験勉強の中から、一生のテーマが見つかることも少なくない。



 無事合格して、大学にはいってきた新入生を見ていると、受験勉強から解放されてホッとしているタイプと、研究やサークル活動などに積極的に飛びこんでいくタイプの二つにわかれています。ヤレヤレというタイプの心理状態を調査分析してみると、意外に受験勉強にその原因があることがわかります。入試はただ合格すればよいものと考え、小さいときから学習塾などで詰めこみ主義の勉強をし、知識や技術を機械的に暗記してきた人に多いのです。


 彼らにしてみれば、試験に合格してしまえばあとは終わりだというのでしょうが、これではなんのために大学にはいってきたのかわかりません。


 確かに、受験勉強はつまらないものかもしれません。しかし、その勉強もちょっと見方を変えれば、あらゆる学問や知識の基礎につながっているのです。たとえば、有無を言わずに憶えていく以外に道のない英単語も、憶えれば憶えるほど英会話や原語文献の読破につながっていき、単に受験のための丸暗記では満足できなくなってくるはずです。


 このように、受験勉強というものを単に大学や上級学校へ合格するためだけの気の滅入る勉強ではなく、将来のためになる、広い意味を持つものと考えたらどうでしょう。そうすると、いきおい自分の勉強に身もはいるし、やる気も十分に起きてくるというものです。大学にはいってからすぐ活動を始めたり、将来おおいに期待できるタイプは、みなこのように受験勉強を考え、実行してきた人たちなのです。

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