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恐るべき怪奇現象はなぜ起こるのか?――まえがき

『怪奇現象』
[著]新倉イワオ [発行] 河出書房新社


読了目安時間:4分
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 私は日本テレビをはじめとする多くの心霊番組で、長年にわたり解説を務めてきたが、この間、数多くの不思議な現象を取材し、また多くの視聴者から貴重な体験談を寄せていただいた。

 これらのエピソードを一冊の本にした、前作『心霊怪奇・あなたの知らない世界』を出版したところ、読者の皆様から「ぜひ続編が読みたい」という声を多数ちょうだいした。

 また、深夜のテレビ番組で「霊現象はあり得ない」とやみくもに主張する科学者と激論をたたかわせる機会があり、あらためて「霊現象は実在する」ということを、広く知ってほしいという気持ちを強くした。

 そんなことから、今回はとくに霊動による怪奇現象、超常現象の実話を集めて紹介させていただく。

 最近、霊能者や霊現象の真偽をめぐる議論がテレビや雑誌をにぎわしている。こういう傾向自体は、おおいに結構なことだと思っているのだが、残念なことに中身のない議論が多く、今のままでは真偽を問うこと自体が陳腐(ちんぷ)なことと思われるようになりはしないかと心配している。

 心霊体験のある人は「信じる」というし、ない人は「誤認やまやかしだ」というだけで、話は平行線をたどりがちだ。

 霊現象や超常現象を、体験する人としない人がいるのは、どういうことなのだろうか? 何か違いがあるのだろうか?

 一つは、地縛霊(じばくれい)といわれる、ある土地にかじりついている霊のうち、とくに(うら)みをかかえたタチの悪い霊のいるところに、知らず知らずのうちに足を踏み込み、とり()かれてしまうということがある。

 ところが運のいい人は、同じところを通っても、わずかにはずれて、これらの霊にひっかからなかったりする。

 心のやさしい人、ひとのいい人は、「この人なら私が訴えたいことを聞き入れてくれる」と霊に見込まれて、とり憑かれやすい。ものをたのむときは、誰だっておひとよしを選ぶ。それは霊にも同じことがいえる。霊的な現象を引き起こす体質があるというわけではなく、霊にとり憑かれやすい性格が(わざわ)いするのである。

 自殺者がでたような因縁のある場所で、軽い気持ちで線香をあげたり念仏を唱えたりすることは、たいへん危ないことである。

 霊が抱えている怨みや不満を解決する力もないのに、やさしさゆえ、ふと気を許すことによって、霊からは「待ってました」とばかりにとり憑かれてしまうということは多いのである。

 そうすると気がつかないうちに生活が狂い始める。病気になったり、仕事や人間関係がうまくいかなくなったりするのだ。

 霊能者に相談してはじめて「そういえば、あのとき……」と思い当たる節があることを指摘される。

 このようなときは「私には、あなたの思いを()げることはできません」ということを霊に語りかけて伝えなければいけない。そうすることによって、悪いことばかり続いていたのがウソのように解決してしまう……という例をいくつもみてきた。

 私の場合は、仕事として霊現象の起こる因縁のある土地へ足を踏み入れることが多いわけだが、幸いなことに二、三の体験を除いて、このような危ない霊にとり憑かれるようなことはなかった。

 ところが番組の取材スタッフには、かならずといっていいほど「何か」が起きた。極端な例では、スタッフが取材から帰ってきてまもなく変死してしまったということもあった。

 不気味なことに、死ぬ直前に局ですれちがって挨拶(あいさつ)した同僚が、「挨拶したとき、彼は地面から一メートルほど上の空中を歩いていた」というのだ。

 その同僚は、自分の目の錯覚だろうと思いながらも、気になって仕方なかったそうなのだが、その夜「彼が死んだ」という電話を受け愕然(がくぜん)としたという。

 また、いざ取材というときにカメラが回らないとか、マイクに音が入らないという異常現象は日常茶飯事(さはんじ)であった。ドラマやバラエティー番組の収録では、まずあり得ないことなのに、である。

 なんでもかんでも霊のせいにしてしまうのは最近の困った風潮と思うが、霊は私たちの実生活に深いかかわりをもっていることも事実なのである。だから「信じたい人は信じればよい」というのではなくて、霊の存在を厳粛(げんしゅく)に受けとめることは、誰にとっても大切なことだと考えている。

 私が理事を務めている財団法人日本心霊科学協会は、半世紀近い歴史をもっており、著名な大学教授や科学者によって心霊現象に科学のメスを入れ、努力している。

 私は実験に参加してくれる霊能者を紹介したり、諸現象の場や物体を提供することなどで協力させてもらっている。

 研究はまだはじまったばかりだが、いずれ科学によって霊現象が明らかになる日がくると確信している。

新倉イワオ
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