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裁(さば)かれた霊能力

『怪奇現象』
[著]新倉イワオ [発行] 河出書房新社


読了目安時間:12分
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・魔女か、生き神か? 奇跡を起こす女


 長南年恵(おさなみとしえ)さんが、山形県西田郡鶴岡に生まれたのは、一八五八年(安政年間)であった。彼女は幼いころから大変口数が少なく、ふつうの子供のように物を欲しがったりもせず、性格は従順で、すこぶるおとなしかったという。

 この年恵さんが、驚くべき奇跡を次から次へと起こすようになり、周囲の人をして「神女か魔女か」といわしめた、いわゆる霊能力の最盛期は、三十五歳から五十歳の期間であった。

 この世に生きる人間とも思われぬ日常生活における奇跡の数々は、とうてい書きつくせるものではない。

 彼女の生涯は五十歳でその幕を閉じ、さして長い人生ではなかったが、その容貌は並はずれて若く、三十歳では十四、五歳の娘のようであり、亡くなった時も同様に、二十歳そこそこの若さを保っていたということである。

 さらに信じがたいことだが、十余年間というものはほとんど絶食状態で日を送っている。口にする物といえば、生の(いも)少々と生水のみで、煮焚()きした物はいっさい取らなかった。

 そのうえ、生涯ただの一度も、女性としての生理を見なかったという。

 これだけをもってしても、もはや人間の域を脱している。霊能力云々(うんぬん)を除外しても、医学的にも常識をはるかに超越した肉体構造といわざるを得ない。

 これから述べる恐るべき霊現象を起こす彼女であるから、絶えずその身辺に不可思議な事態が起きたとしても当然であろう。
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