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心の疲れをとる安らぎのススメ
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雑学
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5 ホッと肩の力を抜いてのんびり過ごそう▼たとえば、時間を忘れて川の流れをじっと見つめてみる――

『心の疲れをとる安らぎのススメ』
[編]夢プロジェクト [発行] 河出書房新社


読了目安時間:23分
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ただひたすら雲を眺めてみる


 雲は、悠々(ゆうゆう)としている。雲を眺めていると、のんびりとした気持ちになる。

 その雲も、見ていると2種類あることがわかる。

 横にゆったりと広がる雲と、縦に突き上げるような雲と。横に広がる雲を層雲(そううん)といい、縦に()き立つ雲を積雲(せきうん)というそうだが、この積雲の代表格が積乱雲で、入道雲(仏門に入った人のことを入道といい、雲の様子がちょうど入道=坊主頭のようであるところから)のこと。

 さらに眺めていると、空のえらく高いところにある雲(巻雲、巻積雲など)と、地表に近いところまで重く()れこめている雲(乱層雲)がある。

 雲には、それぞれの種類があるのだが、細かな分類はともかくとして、ここではその雲そのものを楽しむ。

 (うろこ)雲=魚の鱗のようにさらさらと輝いて浮かぶ雲。

 (いわし)雲=鱗雲の一種で、それが少し寄り集まった感じの雲。

 (さば)雲=鯖の背中の斑点のような文様の雲。

 鱗雲、鰯雲、鯖雲は、澄んだ秋空に高く浮かぶところから、秋の季語にもなっている。

 狂雲(きょううん)=乱れ騒ぐ雲のこと。雲が騒ぐわけではなく、強風によって雲が乱れる様子からの名だが、どす黒く夕方の空を飛ぶ様子は、嵐を予感させて、ちょっと不気味だ。

 むら雲=雲の濃淡によって、(まだら)があるように見える雲。

 羊雲(ひつじぐも)=羊が牧場で群れているように見える雲。

 はぐれ雲=ほかの雲と離れて、ぽつんと流れていく雲。()ねているようでもあり、孤高を保っているようでもある。


 雲の名前は、ほかにも行雲(こううん)、浮雲、綿雲、疾風雲(はやてぐも)凍雲(いてぐも)鉄床雲(かなとこぐも)、火炎雲……といろいろあるが、これらの雲は、のんびりと浮かんではいるものの一か所にとどまってはいない。

 それが、太陽に近づくと銀色になり金色にも変化する。その変化を見ているだけで、うっとりとした思いになる。


時間を忘れて川の流れをじっと見つめてみる


 川の流れを見ていると、なぜか心が落ち着く。

 そこで、川の流れを見に行く。といっても、最近は都会の宅地化が進み、川は集約されて一本になり、その川も地下水の利用などで水量が減り、川らしい川はなくなっている。

 また、都市近郊の川は汚染がすすみ、澄みきったきれいな川には、なかなかお目にかかれなくなってきた。

 といって、まったくなくなったわけではないから、それを探す。日本は火山国で、地形として急峻(きゅうしゅん)な山があって周囲は海だから、川はかならずある。そして探し当てたその川を見に行く。

 その場合の川は、“マイ・ボール”ならぬ“マイ・リバー”となる。マイ・リバーだから、川の大小は関係がない。むしろ、大よりも小(小川)のほうが、マイ・リバーらしくていい。

 その自分だけの小川の土手に座り、ゆっくりと川面(かわも)を見つめる。川面は、陽光を浴びてキラキラと輝いている。うれしそうに波打っている。その様子を見つめていると、思わず、川の歌などを口ずさみたくなってくる。

 そうして、ふっと岸に目を移して、すみれやれんげの花を探したりする。至福(しふく)のときである。

 改めて川面を見ると、相変わらず川はキラキラと輝き流れている。

 どこからともなく流れ出て、どこへともなく流れて行く。その流れは、時間を忘れて、永遠につづくかのようだ。

 これがまたいい。

 こちらは何もしていない。ただ座っているだけ。にもかかわらず、川はまるで別の世界の若々しい生き物のように次から次へと流れてくる。

 見ていると、陶然(とうぜん)とする思いにもなる。そんな川を探して、そこに行くのである。

 マイ・リバー……少し田舎を探せば、見つけられるのではないだろうか。


一日中、何も考えずボーッとする


 忙しい毎日を送っていると、1週間などアッという間に過ぎ去ってしまう。ふとテレビを見ると、2、3日前に見たと思う定例の番組がもう映っている場合がある。実際は1週間経っているのだが、忙しい毎日を送っていると、それを1週間とは感じないのだ。

 1日にしても同様で、忙しく時間に追われていると、アッという間に昼になり、夕方になってしまう。そして翌朝、(ひげ)()るたびに、どうしてこういつもいつも髯ばかり剃っているのだろう……と思ってしまう。
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