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(2021/11/26 追記)

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イチローに学ぶ「天才」と言われる人間の共通点
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生き方・教養
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7章 潜在能力は、こうして最大限に引き出す

『イチローに学ぶ「天才」と言われる人間の共通点』
[著]児玉光雄 [発行] 河出書房新社


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◎イチローの創造性に学ぶ



◆目標は打率10――想像力の限界が、その人間の限界になる


 日本のプロ野球で七年連続首位打者に輝いたイチローの通算打率は、三割五分三厘である。おそらく、この記録はこれからも破られることはないだろう。しかも、この記録には一軍と二軍を行ったり来たりの最初の二年間の記録も含まれている。

 イチローの最初の年の打率が二割五分三厘。次の年が一割八分八厘である。最初の二年間を除いた首位打者になった七年間の通算打率は、三割五分九厘となる。

 同じ打率でも、二割八分から三割に上げることと、三割八分を四割に引き上げることとは雲泥(うんでい)の差がある。それは平地で二キロ歩くのと、エベレストの山頂で二キロ歩くのを比べるようなものである。

 イチローのバッティング技術が他の選手と一線を画するように、彼の思考パターンも他の選手とは、明らかに異なっている。

 高校時代を振り返って、イチローはインタビューで、高校三年の最後の夏は、徹底的にプロのスカウトを意識していたと答えている。だから県予選からが重要だと考えていたという。甲子園に行くことより、三年の夏の大会の予選でスカウトに認めてもらうことが彼の目標だった。そのためにイチローは県予選の準決勝まで、打率一〇割を目指したのである。

 なんという大きな目標だろう。事実、高校三年の夏の予選での準決勝までの七試合で、二五打数一八安打。打率七割二分という驚くべき記録を残している。

 想像力は、人間にしか与えられていない能力である。歴史的にみても、人間は、想像力を高めることによって進化してきたといえる。言い換えれば、想像力の限界が、その人間の限界である。

 夢の限界以上のことを人間が実現することは不可能である。

 逆に、自分がイメージできることは実現できるのである。イチローが打率一〇割を目指したから、打率七割二分を達成できたといえる。

 考えてみれば、想像力と(うそ)紙一重(かみひとえ)である。唯一の違いは、想像力はなんらかの確信があって生まれるものであり、嘘はまったく根拠のないものである。このような違いがあるにしても、想像力と嘘はやっぱり紙一重である。

 想像をかきたてるのが苦手な人は、とにかく嘘をつくことから始めてみればよい。相手に迷惑(めいわく)をかける嘘はいけないが、「ボクにはこういう夢をある」とか、「オレはこんなことをやってみたい」という嘘はどんどんついてよい。

 とてつもない大きな目標は、本人が真面目(まじめ)でも、周りの人からみれば嘘になる。イチローの描いた打率一〇割もまったくその部類に入るわけである。しかし、イチロー本人にとってみれば、投手の投げるストライクは全部ヒットにできるという自信があるわけだから、嘘をついているつもりは毛頭(もうとう)ない。
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