フィルムは、24枚撮り3本パックと36枚撮り2本パック、どっちがお得?
カメラ店の店頭には、フィルムがセットになってパックされた商品が山積みされている。
二四枚撮り三本パックと、三六枚撮り二本パックというパターンが圧倒的に多いが、どちらも撮影できる枚数は七二枚。値段も一二〇〇円前後と、あまりかわらない。では、どっちを買うのが得なのだろうか?
この場合、ちがいがでるのは現像代。現像代は、二四枚撮りも三六枚撮りも、かわらないことが多い。ということは、二四枚撮り三本パックの場合は、現像代が三本分かかるのに対し、三六枚撮り二本パックのほうは、現像代が二本分ですむということになる。
というわけで、やっぱり三六枚撮り二本パックのほうがお得というわけ。
ただし、三六枚撮りの場合は、枚数が多いことについつい安心したり、無理やり最後まで撮り切ってしまおうとしたりして、どうでもいい写真をバシャバシャ撮ってしまうことも多い。
結果として、いちばんお金のかかるプリント代がかさみ、カメラ屋さんの思うツボという場合もあるので、注意が必要だろう。
カセットテープは何分ものが一番得か
ウォークマンが定着してから、カセットテープの消費量は飛躍的に拡大した。種類も豊富になり、ノーマルテープのほか、クロムテープ、メタルテープなど多士済々。長さも従来の三〇分、六〇分、九〇分、一二〇分にくわえ、CDが普及してからは、一〇分、二〇分、四六分、七二分、八四分とCDの長さにあわせてテープの録音時間も多様化している。
では、ずらりと並んだテープの山から、いちばんお得な選択法は?
単純に、カセットテープの一分間あたりのコストパフォーマンスを比較してみると、一〇分テープ(三〇〇円)→三〇円、三〇分テープ(三四〇円)→一一・三円、四六分テープ(三九〇円)→八・五円、九〇分(六三〇円)→七円、一二〇分(八七〇円)→七・三円。
コストパフォーマンスのいちばん高いのは、九〇分テープで、低いのは一〇分テープということになる。つまり、四五分のCD二枚を録音する場合、バラバラで録音するよりも九〇分テープ一本にまとめたほうがお得というわけ。
ビデオテープでも同じ計算をしてみると、一二〇分テープがいちばん割安なことがわかった。
どうやら、カセットテープは九〇分、ビデオテープは一二〇分というのが、うな丼の“竹”ということのようである。
ワープロの印刷はリボンより感熱紙が得
ワープロに打ちこんだ文書を印刷するには、ふたつの方法がある。ひとつは、ふつうの紙にインクリボンで印刷するというもの。もうひとつは、インクリボンを使わず、感熱紙に印刷するという方法である。
リボンを使う場合、ふつうの紙より、熱転写用ワープロ用紙を使ったほうがきれいに印刷できるのは、知っている人も多いことだろう。
では、ここで比較。A4の紙一枚に一〇〇〇字、これを一〇〇枚印刷する場合、もっとも安い方法はどれだろうか。
・ふつうの紙にインクリボン――用紙代約一〇〇円+インクリボン代約二〇〇〇円(五〇〇円×四本)=二一〇〇円。
・熱転写用ワープロ用紙にインクリボン――用紙代約四〇〇円+インクリボン代約二〇〇〇円=二四〇〇円。
・感熱紙に印刷――用紙代約一〇〇〇円のみ。
というわけで、断然、感熱紙に印刷したほうがお得なのである。
ただし、知っている人は知っているように、感熱紙に印刷した場合、時間がたつと文字が変色したり、薄くなってくる。
長期保存したいときは、インクリボンを使うしかなさそうだが、印刷した感熱紙をコピーしておくという裏ワザもある。
この場合、コピー代がかかるが、一枚一〇円のコピーならば、コピー代も一〇〇〇円しかかからないので、まだお得である。