◎6 クリエイティブな世界で自分のセンスを生かしたい!
◇インテリアコーディネーター:住まいやオフィスを上手に演出【民間】
・受験資格/特になし
・合格率/約20%
・受験料/1万3650円
快適かつおしゃれな部屋で生活したいという希望は、誰にでもある。
そこであれこれ工夫し、家具や照明器具、カーテンなどをそろえ、自分なりにインテリアを考えてみたりもするのだが、悲しいかな、理想と現実の違いに直面する……なんてことが少なくないのである。
自分ではよいと考えても、実際に暮らしてみると不都合が出たり、ステキなインテリアだと思ったのに、いまひとつすっきりしなかったり。
しかし、インテリアコーディネーターに頼めば、そういう問題は一気に解決する。
住む人の個性や年代、ライフスタイルに合わせて、部屋のデザインから家具、インテリアに至るまでを選択し、素人では思いつかないアイデアなども盛り込んで、まさに理想に近い住居空間をつくりあげてくれる。
つまりインテリアコーディネーターとは、住居空間とライフスタイルの演出家ともいえる存在なのである。
この仕事は資格がないとできないわけではないが、資格を取得すれば、幅広く専門的な知識をもつ登録インテリアコーディネーターとして認められるので、顧客に対する信頼度が増す。住宅建設や内装施工業、住宅設備、百貨店・専門店などへの就職に有利なうえ、独立して事業を行うことも可能だ。
インテリアコーディネーターはオフィス空間なども担当するが、住宅の演出に関しては主婦の意見が大いに反映されるので、女性の需要も多く、女性が活躍しやすい仕事でもある。
一次試験には、インテリアに関する商品知識や販売知識、インテリア構成材や住宅構造などに関する基礎知識、インテリア関連法規に関する基礎知識など専門的な問題が並ぶので、ただインテリアに興味があるというだけでは合格は難しい。学校に通うなり、通信講座で学ぶなりの対策が必要だろう。
さらに二次試験は、論文とプレゼンテーション。プレゼンテーションは独学で勉強するのが難しいので、身近にくわしい人がいる場合などを除いては、各種学校の講座や通信講座を利用したほうがいい。
ちなみに、インテリアコーディネーター資格の登録有効期限は5年。登録を継続するには、登録後4年目に行われる所定の研修等を受講したうえで、更新手続きをする必要がある。
[問い合わせ先/インテリア産業協会 電話03−5379−0021]
◇照明コンサルタント:心地よい明かりをコーディネート【民間】
・受験資格/特になし
・合格率/約80%
・受験料/2万8560円
照明が空間に与える影響は意外と大きく、その場の雰囲気を左右してしまうもの。
照明コンサルタントとは、照明を使った演出はもちろんのこと、配線などの専門知識をもつスペシャリスト。住居空間だけでなく店舗やオフィス、工場、屋外、スポーツ施設など、あらゆる分野で活躍できる仕事だ。
資格取得には、(社)照明学会が行っている講座を受講すればいい。1年間の通信講座(スクーリング1回)を受けて課題を提出し、すべて合格点に達すれば認定証が交付される。
照明コンサルタントの資格があれば、照明関連の企業への就職が有利になるのはもちろん、キャリアアップにもつながる。また、建築やインテリア部門で働く人にも役立つ。
さらにスキルアップを目指すならば「照明士」の資格もある。
照明コンサルタント認定後5年経過の人や、照明関連実務経験5年以上の人などが受講可能だ。
[問い合わせ先/(社)照明学会 電話03−5294−0105]
◇マンションリフォームマネジャー:住みやすい環境づくりを約束する【民間】
・受験資格/4月1日時点で満20歳以上